【短】 とらいあんぐる58 | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7



「えっと…あの…ダニエルさん…」

ヒョンの悲鳴が響く中、俺に抱きついて離れないダニエルさんの腕の中から
抜け出したほうがいいんじゃないかと思って
身を攀じったり、手で押し返そうともがいてはみる物の
ダニエルさんはその腕を緩めようとせず…

そう。
緩めるどころかそのまま片手が下の方へ降りてきて
腰までがっちりとホールドされてしまった。

「あの…ちょ、ちょっとダニエルさん…」

「ん?何?」
首筋にうずめられた頭が少し上がってちょうど耳元でささやかれた。

…マジかっ!膝の力ぬけるっつーの!!

俺は本気で焦り始めた。

「あの。そろそろふざけるのはやめにして…離してほしいんですけど…」

「あぁ。ん…いや、キュヒョンくん。君はなんていうか…
なんて抱き心地がいいんだ。」

「はぁ?な、何言ってるんですか!」

「いや、ほらなんか”テ”なんとかっていうやつがいるじゃないか。熊の…」

「……テ…ディ…ベア?」

「そーそーそれそれ!それのおーきーなやつを抱いてる気分だ。」

「ちょ、ちょっとダニエルさんそれって。」

「いや、褒め言葉だ。シウォンがうらやましい。
君を一人占めしてるなんて…ほんとに…」
そういって俺の身体をポンポンとするダニエルさんの
その手がなんかくすぐったい気がしてこのままじゃほんと俺…
俺は意識をどこかへ飛ばそうとギュッと目をつぶってみた。

『ダニエル!おい!離せ!!キュヒョンから離れろ!早く離れろ!!』
ヒョンの怒鳴り声でハッと目を開けると、
ヒョンがダニエルさんを後ろから羽交い絞めにしていた。

「わかった、わかった。降参降参。」
そういってダニエルさんがやっと手を緩めてくれて俺はやっと解放された。

『大丈夫かキュヒョン!』
ヒョンがダニエルさんを押しのけ俺に抱きついてきた。

全くこの人たちはほんとに…

「ちょ、ちょっと…ヒョン。く、苦しいってば!苦しいっ!!」
そうは言ったもののヒョンが解放してくれるはずもなく…
俺は諦めの境地に入った。

『おい。ダニエル!なんてことするんだ。』

「ちょっとお礼のハグをしただけじゃないか。」

『はぁ?お礼のハグ?なんのお礼だよ!
人の尻をなでまわすのがお礼のハグなのか?』

「尻をなでまわすって…なんだそれ。誰が誰の尻をなでまわしたっていうんだ?」

『とぼけるのか?はぁん?とぼけようってのか?
俺はちゃんとこの目で見たんだぞ!』

「何を?」

『キュヒョンの俺のキュヒョンの尻を撫でまわしてたじゃないか!!』

「はぁ?」

『はぁ?ってはぁ?ってなんだよそれ。とぼける気か?』

「キュヒョンくん。俺は今、君の尻をなでまわしたか?」

「え?あ、いや、まぁ…それに近い感じかと…」

『ほら見ろ!ほーら見ろ!!本人がそう言ってるんだ。
なで回したろ!キュヒョンの尻を!!』

「ったく…尻尻うるさいぞ!バカみたいだぞ。ほんとに」

『ば、バカ???』

「あぁ。一人でぎゃあぎゃあ、ぎゃあぎゃあわめき散らして…
みろ。キュヒョンくんが困ってるじゃないか。」

『な、な、な、なんだと?!』

「お前はいつもこんな抱き心地のいいキュヒョンくんと一緒にいるのか?
全くうらやましい話だ。お前にはもったいないな。」

『抱き心地がいい?もったいない?』

「そう。抜群だ。」
そういって俺を見ながらダニエルさんは軽くウィンクをして爽やかに笑った。

どう見てもダニエルさんの方が一枚上手だった。

「ヒョン!もういいから。落ち着いてよ。」

『落ち着け?落ち着けったってこれが落ち着いていられるか?』
ヒョンはジーザスと言いながら肩をすくめた。

「ねぇ。俺疲れた。部屋用意してくれたんでしょ?」
口をパクパクしてぐうの根も出ないヒョンを落ち着かせるために
そういってヒョンの手を取りそっと上目使いで顔を覗き込んだ。

『え?あぁ…え?いや、あの…』

「早く連れてってよ。」

『キュヒョン…』

「それともヒョンの方がダニエルさんと一緒にいたい…とかなの?」
俺がたたみ掛けるようにちょっと頬をふくらまし
怒ったようなふりをして見せた。

ヒョンがブンブンと頭を大きく振った。

最初訝しげな顔をしてヒョンの背中越しに俺を見ていたダニエルさんが
今度は目を細めて肩を竦めた。

顔面総崩れで"キュヒョナ~"と言って俺をハグするその肩越しに
ニヤリと笑ってダニエルさんを目で一瞥した。





side:daniel

「ちょっとダニエルさん!やり過ぎ!!」

目の前でハグする二人をちょっと構い過ぎたかと
思って見ていたところで不意に声を掛けられた。

「え?」
びっくりして振り返り、一瞬誰もいなくてびっくりしたが
ちょっと目線を落とすとそこには腕組みをして
頬をちょっとふくらまし、俺を見上げるリョウクくんがいた。

「もぉ~…ダニエルさんやり過ぎでしょ?
あのふたり…あぁなっちゃったらシウォン先生止まんないんだからね。」
リョウクくんがそう言って指をクイクイっとして俺を呼んだ。

「……」
その、何とも言えない威圧感に俺は思わず身を屈め
リョウクくんの顔を覗き込んだ。

「これからの二人の事、想像したりしない?ふふふ…」
リョウクくんが耳元で俺にそういって怪しい笑みを浮かべた。
耳にリョウクくんの吐息がかかる。

その時俺の背筋を足元からゾクゾクっと電気が走った。

…な、なんだこれは?

俺は眉をひそめた。

「ふふ。ね。想像しちゃうでしょ?キュヒョン、大変だろうなぁ~
絶対シウォン先生朝まで離さないもん。ギュの事…。」
そういって俺の顔を見ながら嬉しそうに笑う。

「さぁ、僕もジョンウンさんと…ふふふ…」
そういって艶めかしい笑みを浮かべたリョウクくんが
クルッと背を向け、イェソンとかいう先生の元へ走って行った。
なぜかわからないがその先生が俺をにらんでいた。

…なんなんだ。あの子は。

俺は片眉を大きく上げ、首の後ろに手を当てぐるっと首を回し
大きくため息をついた。






cont





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サギってるつもりが毛頭ございません。

が。
もうちょっと続いちゃったりします。


もうそろそろ二人をいちゃいちゃさせて
あげないとね…
(ΦωΦ)ふふふ・・・・