【短】示し方、示され方。× ジンラク ⑤ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


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「あぁ~、ジンラクさんったらぁ~ヒョクチェのこと好きなんだぁ~」

リョウクの無邪気な一言でその場が一転した。


「え?俺?なにそれ!」
ウニョクがびっくりして自分で自分を指さした。

ウニョクがまず声を上げた。

…おいおい。そんな目を見開いて…目が落っこちそうだぞ。

「リョウガ!何言ってんの?」
キュヒョンがびっくりして口を塞いだ。

が、”離してよぉ~”と言いながらリョウクがケタケタ笑う。
心許なげに見えて実は鋭い。

「えぇ。そうですよ。俺はウニョクくんが好きですよ。
電話でしか話したことはなかったが、想像していた以上だった。
いつか食事でも…と思ってはいたんだけど。
今日偶然会って…核心したとこだよ。」

ヒュ~

色男のヒチョルが思わず口笛を吹いた。

「ヒョク~ヒョクはどうなの?ジンラクさんのこと、好き?」

「バカ、リョウガ!何聞いてんだよ!」
突然訳のわからないことを言い出したリョウクを
キュヒョンが羽交い絞めにした。

…そうだよ。リョウクくん。
「え?俺?いやぁ~、好きも嫌いも今日あったばかりだし…
それにジンラクさんふざけ過ぎですよ。
こいつら面白がってドンドン話膨らんじゃうから。」

「いや、俺は、ふざけてなんかいないけど。」
そう言いながら向こうのテーブルから様子を伺う
イトゥクをじっと見つめウニョクに視線を戻しにっこり笑った。

「え?いやぁ…はぁ…これって…」
ウニョクは周りを見回しながら頭を掻いた。


 
  


「あの…ジンラクさん。いったいこれは…俺…えっと…」

結局ウニョクとふたりで向き合って席に座って
話しをすることとなった。

「あぁ。何だかすまないね。俺もちょっとこの展開はびっくりだな。」

「すみません。みんなが変なこと言って。
でも優しいですよね。ジンラクさん。」

「え?やさしい?」

「えぇ。場がしらけないようにあいつらに話合わせてくれて。
ホントすみません。」

「う~ん…そう言うわけじゃ…まぁいっか…。
俺が君に好意を持ってるのは本当だよ。あながち間違ってはいない。」

「え?」

「まぁ、あったその日にそんなこと言う気はもちろんなかったかけど、
なり壱岐でまぁ、仕方ないか…」

「はぁ…えっとそれは…」

「俺は君が気に入ってる。っていうよりどうやら好きみたいだ。」

「………っえ?」

「驚くよな。たしかに。」

「えっと、あの。その…えっといや、それはそれで嬉しいけど…
って、え?俺?キュヒョンとかリョウクとかじゃなくて俺?」

「そう。君。」

「はぁ…それはまたジンラクさん…もの好きな方ですね。」

「物好き?」

「そうですよ。俺なんて…そこらへんにゴロゴロいる輩と一緒ですよ。」

「ねぇ?君それ、本気で言ってる?」

「えぇ。もちろん。」

「あのさぁ。君はもっと自分の事自覚した方がいいと思うよ…
確かにキュヒョンくんとかリョウクくんとかと一緒にいると
なかなかわからないだろうけど…」

「はぁ…」

「あそこにいる彼。君の恋人?」

「えっ?!あっ、えっ?!」

「さっきから俺はものすごーい目で見られてる。
視線で人を殺せるなら俺はとっくに焼き殺されてるな。」

「視線…?焼き殺される…?」

「その時計も彼から?」

「あっ、えぇ…はい。」

「そうか…」

そのまま2人黙ってしまった。

どのくらい時間が経っただろうか。

先に口をきいたのはウニョクだった。

「あの…ジンラクさん。俺…その…」

「あぁ。わかってる。俺のことは気にしないでくれ。」

「あの、すみません。本当に。」

何も悪くないのそう言いながらウニョクが頭を下げた。

「全く君は…」

ウニョクが申し訳なさそうにこちらを見た。
その肩越しにウニョクの恋人だというイトゥクが見えた。
ほんとうはすべきじゃないんだろうけど…

「ウニョクくん。怒らないでくれよ。」

「はい?何を?」

そういいながら俺の目を見たウニョクの首の後ろに手を回し、
グッとひきつけてその唇を塞いだ。


「きゃぁ~」
「うっそ?!」
「マジか!!」
「あ~あやっちゃった」

周りでみんながざわめいたのが
分かったのはほんの一瞬だった。

ウニョクの唇の感触に心奪われた。
ほんの数秒だったが心奪われた。

が、これで諦められる。

そう思った瞬間、俺の目の前からウニョクが消え去り
”あっ!”という間もなくわかったのは頬に感じた鈍い痛みだった。