『さぁ、着いたぞ。』
ん…なーに?なんなの?
気持ちよく寝てたのに…
『ほら、危ないぞ。かわいいなぁ~ホントに』
しょうがなくて起きてやって伸びをして
ブルブルって思いっきり体震わしたら
つんのめってずっこけちゃった。

アッパに笑われた。
照れるなぁ。
ねぇねぇアッパったらアッパったら
耳の後ろ掻き掻きしてよぉー
手を伸ばしてきたアッパに向かって
ピョンピョンしてたらあっさりアッパに捕まった。
『キュヒョンがまってるぞ~さぁ、行こうなぁ~バァグジィ~』
そう。
僕、バグジーだじょ。
アッパの大きいお家に住んでるんだじょ。
でも今日は何だか小さなお家にお出かけみたいだじょ。
でも僕、アッパの小さいうち嫌い。
だってあいつがいるんだもん。
アッパはいつも一緒にあいつといる。
僕よりあいつが好きなんだ。
じぇったい。
『ただいま~!ほら行っていいぞ。』
床が滑って歩きにくくてヨタヨタ
してたらあいつが笑ったじょ。

かっこ悪いよ僕。
ずるずる滑りながらスリッパに履き替えたアッパの足元をグルグル回って
抱っこをおねだりしてやった。
のに
アッパははあいつとチュッ!ってして僕をムシした。
がぶっ!
はは!やってやったじょ!
『痛っ!ダメだろバグジー!噛むなよぉ~』
ほら大成功。
アッパが僕を抱っこしてくれてメッ!て言って
ほっぺでスリスリしてくれたじょー
どうだー!!うらやましいだろー!!
「まったくヒョンは甘いんだから…」
うるさい!お前は黙ってりょ!
アッパは僕のアッパなんだじょ!!
って、あいつに一応注意しておいた。

「ほ~らバグジー、とってこーい。」
アッパ、アッパ、アッパ
これとれないよお~

とってとってとってとってとって~
ん?
おいしい匂いだじょ。
ごはんだぁ~!!!
『ほーら、キュヒョンが用意してくれたんだぞ~』
アッパが嬉しそうに僕の前に置いた器の中から
すっごいおいしそうな匂いが…
あいつが用意したってのがちょっと気に食わないけど…
た、食べてやってもいいじょ。
ん…う、うまいぞこれ。
もぐもぐ、もぐもぐ…
ハッ!
し、しまった!
つい、騙されてしまった!!
あっ、
ほら!
ちょーっと油断するとこれだよ。
だっこちて、だっこちて、だっこちて、だっこちて、だっこちて…

ふぅ。
やっと見てくれたじょ。
アッパとあいつは何してたんだ?
お口とお口、合わせてたけど。
この前は”大人の時間”だから赤ちゃんはお休みって言って
あっちのお部屋に入れてもらえなくてひとりでねんねしたんだじょ。

今日は”大人の時間”って言ったら邪魔しゅる!
「おいで、バグジー。」
あいつが俺を抱っこちた。
ん?
これは…
アッパと違って何だかポヨンとしてて
おヒザの上…気持ちいいじょ。
えっとこの感触…
いっぱいあしょんでもらったし
お腹いっぱいだし、
(*´0)ゞファァ~~
「ヒョン見て!!バグジーのお腹ぽんぽこりんだよ」

お腹を撫で撫でされて…
く、悔しいけど…気持ちいいじょ~
しまった敵にお腹見せちゃうなんて。
ふ、不覚だ…
むにゃむにゃ…
お前…
本当はいい奴なんだな…
うん…
キュヒョンとか言ったよな?
お前、僕のご主人様にしてやってもいいじょ。
うん。今日からご主人様にしてあげるじょ。
で、またいっぱいあしょんであげるからな。
ありがたく思うようにだじょ。