「ジンラクさん。ありがとうございます。」
「いや、、俺じゃないよ。ウニョク君の助言のおかげだ。
2人とも、いい友達を持ってるね。」
「えぇ。実の兄みたいなもんで・・・俺よりも俺の事
わかってるかもしれないですね。」
「そう言えばシウォンの事もようわかっている様だったな。」
「あぁ~・・・確かにそうかもしれません。
俺たちあいつがいないとダメなんです。」
「本当に面白いな・・・君たちは。」
「え?面白い?」
「うん。面白い。褒め言葉だよ。念のため言っとくけど・・・」
「う~ん・・・そうかな・・・褒められてるのかなぁ・・・」
「うんうん。誉めてる。途轍もなくセレブなくせにこんな所で
痴話喧嘩してるなんて・・・そうそういないだろ。」
「セレブって・・・ヒョンはそうだけど、俺は・・・そんなんじゃないです。」
「いやいやキュヒョン君。それこそ嫌味だぞ。
さっきの話しだって、そうそうできるやつはいないよ。」
「はぁ・・・まぁ・・・ですかね・・・。」
キュヒョンは頭を掻きながらちょっと照れていた。
「俺、ヒョンに話して連れてきますね。ちょっと時間もらっていいですか?」
「あぁ、大丈夫だよ。」
「ありがとうございます。じゃぁ。」
キュヒョンはシウォンを探しに事務所を出た。
☆
『よーし、よしいい子だ・・・ん?どうした?キュヒョンか?
なんか、俺怒らせちゃったらしいんだよ・・・ごめんなぁ。
お前が悪いわけじゃないからな。心配するな・・・
何とかするからなぁ。』
キュヒョンがシウォンを探して馬小屋の方に来て見ると、
そこにシウォンがいた。
誰かと話している様で、キュヒョンに気が付かない。
『お前もキュヒョン気に入ったんだろ?
あいつ、ものすごーくいいやつなんだぞ。
ただちょっと頑固者で・・・
ほんとに、ただ喜んでもらいたかっただけなのにな・・・
ウニョクってやつがいるんだけどな、
そいつに、また怒られた。
普通じゃないって・・・
でもなぁ・・・普通ってなんだ?』

仔馬が”ブヒヒ~ン”と嘶く。
『おっ?なになに?俺はおかしくない。って?
おぉ~。お前わかってるなぁ~。
心からのこの気持は普通でなんかあるもんか。
大体普通なんかじゃ、あいつに失礼だ。
なぁ~、お前ならわかってくれるよな?』
シウォンは一生懸命仔馬に話して聞かせていた。
キュヒョンはそんなシウォンの姿をみて笑いが込みあげてきて、
つい声を上げてしまった。
『だれ?』
「あっ、俺・・・」
『キュヒョン・・・どうした?』
「ジンラクさんが事務所に来てくれって・・・」
『そうか。』
「ヒョン。あの・・・」
『なに?』
「この子と・・・話してたの?」
『え?あぁ・・・いや・・・別に。なんでもない。』
「そう?ふ~ん・・・あのさ、ヒョン・・・」
『えっと、ジンラクさんが呼んでるんだろ?行こうか・・・』
シウォンは仔馬を引き、小屋
に向かい歩き始めた。
「あっ、ヒョン待って!俺が、俺が連れてく!」
『え?キュヒョン、だってお前・・・』
キュヒョンはシウォンの言葉を無視して手綱を引いてた。
「よーし、よし・・・お前はいい子だなぁ。
これからうちの子になるんだぞ。よろしくな。」
キュヒョンはそう話しかけながら歩き出した。
『え?おいキュヒョン。だってお前・・・』
「ヒョン。名前何にする?俺、決めていい?」
『あぁ・・・それはいいけど・・・どう言う事?』
シウォンは状況が呑み込めずその場に立ったまま動かなかった。
「よーし、よしこっちだよ。ヒョンと何話してたんだ?
俺のヒョン、かっこいいだろ?
ヒョンは俺の物だけど、今日だけ特別だぞ。」
キュヒョンが仔馬に話しかる姿を眉を寄せて
片目をつぶり見つめるシウォンは”ヒョン!おいてくよ!”という
キュヒョンの呼びかけにビクッ!と体を震わし慌てて追いかけた。
『なぁ、えっと、あの・・・キュヒョン、俺よくわかんないんだけど。』
「え?ヒョン。この子俺にくれるんだろ?え?!それとももうダメ?」
『いや、ダメなんて事、あるわけないじゃないか!』
「あぁ~よかった。俺、もうダメかと思って焦った。」
『いや、だから、いったい・・・』
チュッ!
『へ?』
キュヒョンが右手でシウォンの首に手を回し引き寄せたと思ったら
その唇を啄んだ。
シウォンはキュヒョンの思いがけない行動に情けないほど間抜け声をだした。
「俺をびっくりさせたお返しだよ!」
そう言うとキュヒョンはシウォンにギュッと抱きつき、
この上なく極上の笑顔でにっこり笑った。
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悪い虫が働いちゃいまして、
実は他のお話も書いちゃってて・・・・
こちらも早く仲直りさせたくて平行して
書いてますが、ちょっと時間かかってます。
もう少しお付き合いくださいね
(@Д@; アセアセ・・・