【短】え? ⑤ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7




”寝ぼけて、バグジーって呼んじゃったんだってさ。”

ドンヘの空気読めない発言もたまには役に立つもので
ドンヘが不用意に口にした言葉で一気にすべてが繋がった。

「ちょっと待て。なんだよそれ。
バグジーってよばれてキュヒョンがへそ曲げたってことか?
たったそれだけか?
それだけでこの騒ぎって・・・お前らガキかよ!」

イトゥクが呆れかえった口調でそう吐き捨てながら
シウォンとキュヒョンを交互に見て目を丸くした、

「おい、なんだよ、そのバグなんとかって・・・
なんなんだ?そいつと間違えたからってなんでこうなってんだ?」
この状況が呑み込めないヒチョルがウニョクにそっと聞いた。

「あぁ、バグジーって・・・シウォン先生が飼ってた犬ですよ犬。
今は実家にいるらしいです。」

「はぁ?犬?犬ってなんだよ、犬って」

「ヒチョル先生大丈夫ですか?犬ったら犬ですよ。dogですよdog。」

「え?何だよそりゃ!!」
ビックリしたヒチョルが大声で叫んだ。

「おい、お前ら、そんなんで俺らがこんな迷惑こうむってんのか?
どういうことだよそれ!」

「いや、だから、いまそれを俺が聞いてるとこだって・・・」
イトゥクがテンションが上がっているヒチョルに突っ込んだ。

「とにかくキュヒョン。その、バグジーとやらと間違えられたぐらいで
そん怒んなくてもいいだろ?誰にだって間違えはある。
許してやれよ。なぁ?っつか許すって早くシウォンに言ってくれ。
じゃないとみんな本当に迷惑だ。」
イトゥクがそうキュヒョンに肩をすくめながらそう言うと
キュヒョンがいきなり怒り出した。

「ちょっと待ってよ!俺が悪いみたいに言わないでよ!
なんで俺ばっかり責められるんだよ!」

「でもキュヒョン。呼び間違え何て誰にもあるじゃないか。
ちょっと間違っちゃってもそこはほら、その、お前の溢れる愛情で・・・」
イトゥクが慌ててキュヒョンをなだめにかかった。

しかしそれは逆効果で・・・

「呼び間違え?ちょっとシウォン先生。呼び間違えくらいで俺
そんな起こったことないですよね。
俺の事ドンヘって呼んだって、俺怒った事ないよね。」

「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?俺?なんで?」

天然のドンヘの頭をヒチョルが小突いた。

『キュ、キュヒョン・・・ちょっとそれまずいなぁ~・・・ドンヘの事は・・・』
シウォンが目を丸くしてジーザスとばかりに肩をすくめた。

「え?だってそうじゃないか。甘ったるい声で”ドンヘ”って・・・」
こうなったらキュヒョンも止まらない。

「おい、シウォン。なに勝手に俺のドンヘの事呼んでんだよ。」
ヒチョルがシウォンににじり寄る。

慌てたウニョクとリョウクがヒチョルのそれぞれの手を掴みそれを止めた。

「おい、イェソン。お前そこで固まってないで、お前が何とかしろ!」

「え?あぁ・・・いや、俺はもうなんていうか・・・」
イェソンが疲れ切った顔で頭を左右に振った。

「あぁ、も~、みんないちいちうるさいなぁ~。」

「キュヒョンそれはないだろぉ~・・・お前たちが・・・」

「だって・・・だって、この人、俺の事よりバグジーを・・・」

「だから呼び間違えは誰にでも・・・」

「違うんですよ。この人俺よりバグジー助けるって言ったんですよ!!」
キュヒョンがギュッとこぶしを握り胸の前に翳しながらシウォンを見た。

「あの・・・話がよく見えないんだけど・・・」
イトゥクが恐る恐る聞いた。

「俺とバグジーが溺れてたら・・・もしそうだったら、どっちを先に助ける?
てっ聞いたらバグジーに決まってるって・・・」

「うわっ、マジか。」
「あ~あ・・・」
「あぁ、それは・・・」
「うっそ。」
「はぁ?溺れてた?」
「あらまぁ。」

「溺れてた?おい!いつそんな事あったんだ?大丈夫なのか?」

「やだな~イトゥク先生。溺れてなんかないですよ。」

「え?でも今お前・・・」

「この人の夢の中でですよ。」

「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?夢?」

「そう。夢。バグジーが溺れてて必死に助けたんだって。」

「で?」

「夢にうなされてて、俺びっくりしてこの人起こしたら、
突然俺に向かって”バグジー”って叫びながら俺をこーギューって・・・」

「うんうん、間違ったんだな。で、それで?」

「それでって・・・それでですね。寝ぼけてるんだと思って
ちゃんと起こしたら夢でよかったぁ~って・・・」

「うんうん。それはそうだな。」

「で、夢の話しするから、バグジーが溺れてたんだって・・・
俺、ちょっと聞いたんだけど。俺とバグジーが一緒に溺れてたら・・・」

「うんうん。だから?」

「いっしょに溺れてたらどっちから助けたのか?って」

「うんうん。聞いたら?」

「この人、”バグジーに決まってるだろ!”って言ったんですよ。
決まってるって。」
キュヒョンがシウォンの事を指さし頬を膨らまして見せた。

「おい、待て。それだけか?キュヒョン。」
ヒチョルがよく呑み込めないといったような顔で聞いた。

「それだけ?それだけってなんですか?どういう意味?」

「いや、その・・・」

「あぁ、でもシウォンやっちゃったなぁ~・・・
そこはほら、ちゃんとキュヒョンって言っとかないと・・・」
イトゥクがキュヒョンをチラッとみてからシウォンを見た。

「あ~あ・・先生・・・そりゃーヤバいよ。」
ウニョクが大げさにため息をつく。

「あっはっはっは~」
ドンヘは笑いが止まらなくなってしまった。

『いや、だから、それには理由が・・・』

「理由なんて知らない!先生は結局俺の事なんか・・・」

『だから違うんだって。』

「おい、シウォン。何が違うんだよ。言ってみろよ。」
ヒチョルが助け船をだした。

『だからぁ、こー、えっと、バグジーが溺れてて、俺は必死に助けたわけだよ。』

「うんうん。で?」

『で、すっかり冷たくなっちゃったバグジーをタオルでこーグルグルって巻いて
温めてやってたわけだよ。』

「うんうん。で?」

『俺の手の中で息も絶え絶えで・・・俺は必死にバグジーって・・・』

「うんうん。で?」

『で、うなされてキュヒョンに起こされたらしいんだけど・・・
頭にタオルを被ってて、それがちょうどバグジーに見えて・・・
思わずバグジーって・・・呼んじゃったらしい。』

「うんうん。それは分かった・・・で?」

『え?で?』

「え?じゃねぇ~よ。どっちを助けるとかなんとか・・・」

『あぁ。それ。いや、えっと・・・バグジーって呼んじゃったから
理由を説明して怖い夢だったって話してたら、キュヒョンに
どっちから助けるかって聞かれて、バグジーって答えたら
なんだかそれから口聞いてもらえなくて・・・』

「だって、この人間髪入れず”そんなのバグジーに決まってるだろ!”って
決まってるだろって・・・だから俺・・・」

「ひどい!先生それひどいよ・・・まったく何言っちゃったんですか?」
そう言いながらリョウクが怒りだしてキュヒョンをそっと抱きしめた。

『いや、ちょっと待て。それには理由が・・・』

「理由?なんだよそれ。」
ヒチョルが呆れ口調で聞いた。

『ほら、あのな、バグジーは赤ちゃんなんだよ。まだ。
だから泳げなくて助けられるの俺しかいなかったんだよ。』

みんなはだまったままシウォンを見つめる。

『で、必死に助けたわけで。ほら、キュヒョンは大人だし、しっかりしてるから
、その、自力で絶対何とかできる。泳げるはずだから大丈夫だって・・・
咄嗟にそう思ったわけだよ。で、赤ちゃんのバグジーを助けたんだよ。』

シウォンは必死に説明をした。
そしていきなりキュヒョンの腕を取り引き寄せたかと思ったら
ギュッと抱きしめ、頭に手を回し押さえ、唇を重ねた。

キュヒョンは2.3回体を捩り、”離せよ!”と小さく抵抗したが
しまいには自分からシウォンの首に手を回し、抱きついてそれに応え始めた。

一瞬の出来事に皆は唖然とするばかり。

『バクジーはな、赤ちゃんなんだよ。まだ赤ちゃんなんだ。』

「わかったよ。」

『だから、そんな赤ちゃんのバグジーを、
側にいたおれが助けてあげなくちゃならないんだよ。』

「うん、うん。そうだよね。」

『キュヒョンが大事じゃないわけじゃないんだ。
まだ赤ちゃんだから・・・赤ちゃんなんだよ・・・』
シウォンはだんだん項垂れ声も小さくなってしまった。

「だから、わかったって!しつこいよ!また怒るよ!」

『ごめん、ごめん。もう言わない・・・
いや、これだけは言わせて。
キュヒョン。愛してるのはお前だけだよ。』

「ヒョン・・・俺もちゃんと助けて欲しいよ。」

『わかった。今度はキュヒョンもバグジーも絶対助けるから。
キュヒョン・・・』

「ヒョン・・・」






「なぁ。あれはなんだ。」
みんなが唖然と2人のやり取りを見つめる中、
シウォンとキュヒョンを指差しながらヒチョルが一番先に口を開いた。

「え?あぁ~、なんだろね~」
イトゥクが力無く首をフリフリ答えた。

「ね、止めないと。ヤバいよあれ、
シウォン先生スイッチ入っちゃうよ!ここで始めちゃうよ。
あぁなっちゃうとキュヒョンもダメだから!」
我に返ったウニョクが慌てた。



「あぁ~、アホらしい。いくぞ、ドンヘ!」

「え?なーに?笑すぎて、俺、お腹痛いよ~」

「こんな奴ら付き合っちゃいらんねーよ。
ドンヘ、お前もいつまでも笑ってんじゃねーよ!かわいすぎるぞ!」

ヒチョルが益々笑い・・・いや、ニヤケが止まらないドンヘに
チュッとキスをして耳を引っ張りながら出て行った。



「ジョンウンさん!しっかりして!ほら、僕たちも行くよ。」

「え?リョウガ、イクってお前まだ何もしてないし、こんなとこで・・・
イテっ!!」

「何、バカな事いってんの?バッカじゃない?!
ほんとにもー恥ずかしい事言わないでよ!」
リョウクがイェソンをペシッと叩きながら、出て行った。

慌てたのはイトゥクとウニョク。

「おい!お前ら!どーすんだよ、こいつら!
ストーップ!お前ら頼む、待て!それ以上はやめろ!」

「トゥギー、俺、また出ちゃった~」

「え?鼻血?!」

「トゥギー俺、ヤバい。」

「え?どうした?!」

「2人を見てたら、したくなっちゃった!」

「え?!バカ、お前、離れろ!
わかったから離れろ!ここじゃまずい!落ち着け!」

「えー!俺もう我慢できない!
2人は気にしないよ。」

「いや、俺が気にする!いいからいくぞ!」

イトゥクはウニョクの鼻を抑えながら”お前らいい加減にしろ!”と
言いながら出て行った。


そして二人きりになった。





〇月X日 PM 8:30
シウォナに啼かされた。

いっぱい。




ムカつく♡







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グルグル巻きバグジーだよ・・・
image 

(ΦωΦ)ふふふ・・・・