ガチャッ・・・
「ヒョン?」ドアが開く音がして俺は慌てて身を起こした。
『あぁ、キュヒョン、ここにいたんだ。どこにいったかと・・・』
「ヒョンこそどこにもいなかったじゃないか。」
『あぁ、ごめん。ちょっとコックピットへ行ってたんだ。』
そう言ってにっこり笑うヒョンの顔を見た俺は
ヒョンに駆け寄り、ガバッ!っと抱きついた。
『キュヒョン?どうした?』
「ヒョンのパボ。どっか行っちゃったかと思ったじゃないか!」
『どっかって・・・ここは空の上だし、どこにも行くわけないじゃない・・・か・・・』
「わかってるよ。そんな事。でもヒョンはどこにもいなかった。
コックピットって・・・なんなんだよそれ・・・そんなの知らないから・・・」
俺は自分でも呆れるくらい馬鹿な事を言いながらヒョンを攻めた。
『おいおい、どうした?さっきの事だったら・・・まだ急がなくていいから・・・』
そう言ってヒョンは俺を抱きしめてくれた。
-----そうだった俺たちそれから・・・
ヒョンに身も心も預けたらとても気分が楽になった。
得体のしれない不安とか俺の抑え込んだ想いとか
俺が素直にぶつけられないのわかってて包み込んでくれる。
だから本当にうれしかった。
ヒョンに抱きかかえられながら2人でベットに横たわり
洋服を通しても背中に感じるヒョンのぬくもりがとても心地よかった。
俺は回されたヒョンの手を抱え込むように抱きしめて
その指にはめられている指輪にずっと触れながら自問自答を繰り返していた。
-----昔の仲間たちに会って、やっぱりそっちがいいって思われたらどうしよう。
-----俺なんて何の取り柄もないし・・・本当に自慢の恋人って言えるの?
-----アメリカにまた行くことにした。って言い出したりしないよね?
また不安が込み上げてきて思わず体に力が入る。
その度ヒョンの腕にも力が入り大丈夫だって言ってるみたいに
しっかり抱きしめ、髪を撫で優しくキスをしてくれて・・・
-----ヒョンが欲しい。俺だけの物って今すぐ感じたい。
身体を反転させ、ヒョンの首元に顔を埋めると思わず言葉がこぼれた。
「ねぇ、シウォナ・・・あの、俺・・・」
『ん?どうしたキュヒョナ』
ヒョンの声はどこまでも甘く、心地よく・・・
「俺・・・どう考えてもヒョンが大好きみたいなんだ・・・」
我ながら今さら何言ってんだろ・・・って思った。
でも本当にそう思ったんだから仕方ない。
自分からあまり言わない俺がそんな事言ったもんだから
ヒョンがちょっと体を起こし片眉を上げ『ん?』とちょっと驚いた。
そして優しく微笑んで額に、目に、鼻先に、頬に、キスをしてくれた。
『キュヒョナ。なにも心配いらないいんだよ。』
「シウォナ・・・で・・・も・・・はぁ・・・ん・・・」
ヒョンにキスをされたらもう何もわからなくなった。
------今
そうだった。
俺がおねだりしたんだった。
ヒョンの額に、胸に、汗が浮かんでいた。
その汗がキラキラと輝いて見えて、
俺は何度も押し寄せる快感に揺られながら
”きれい・・・”といってヒョンににっこり微笑んだ。
『ん?・・・何・・・っく・・・が?』
とヒョンが荒い息で囁く。
「シウォ・・・ナの・・・汗・・・」
そう声に出したつもりだったけど吐息に埋もれて声にならない。
俺が思わずクツクツと笑うと、
ヒョンが”・・・ったくキュヒョナは”と言って笑った。
俺の中にいるヒョンが量(カサ)を増した。
「シ・・・ウォナ・・・はぁ・・・ん・・・
もう・・・らめ・・・やよ・・・おれ・・・」
『キュヒョナは全く・・・悪い子だ・・・』
ヒョンの動きがリズミカルに、そして激しさを増していった。
ヒョンの指が俺の指に絡み指輪がぶつかりカチリと音を立てた。
それは最高にしあわせな瞬間だった。
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キュヒョンがシウォンへのDr期到来・・・
まぁ、たまにはね。
腐(ΦωΦ)ふふふ・・・・