「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って!
シウォン先生、それってマジで言ってんの?」
『あぁ、冗談でこんな話しする奴いるか?』
「いや、だって、こんな・・・」
『何だよ。いらないっていうのか?俺の誠意だぞ?』
「いや、先生、誠意ったって・・・
これはちょっと”はいそうですか。”ってわけには・・・」
『何を考えることがあるんだ?
”はいそうですか。”って納めてくれればいいんだよ。』
「いやいやいやいや、そんな簡単に言われても・・・
おい、キュヒョン、何とか言えよ。」
「え?いやぁ・・・俺もね、そう言ったんだけど・・・
でも先生が・・・」
『何だよふたり共!いらないって言うのか?
俺の気持ち受け取れないってことか?』
「いや先生。いるとか、いらないとか、
そういう問題じゃないですよ。これ。」
『あぁ、全くふたり共めんどくさいやつらだなぁ。
キュヒョンは昨日わかったって言ったろ?』
「うん、まぁ・・・それはそうだけど。」
「先生。いくらキュヒョンにペアリングもらったのがうれしいからって
こんな事思いつくなんて・・・どういうチョイスなんだよ。」
『何かお返しを・・・って思った時、車とかマンションとか船とかジェットなんて
そういうありきたりな物じゃ、俺の気持ちが許さないからな。
キュヒョンが一番喜びそうなものを選んだんだ。
もちろんお前、ウニョクも好きだろ?文句あるか?』
「そりゃあ、好きですよ。俺もキュヒョンも。
あのですね、先生。その前に、お礼の方法として、
車とかマンションの部屋とかなら・・・まぁあるかもしれないけど。
あっ、あくまでも部屋ですからね。マンションごとじゃないですからね。
普通お礼に船やジェットはないですから。わかってます?」
『???なんでないんだよ。』
「先生。大丈夫ですか?一般ピーポー総力を上げて反旗翻しますよ!
だいたいそんなんもらったって困るって話ですよ。」
『え?キュヒョン。そうなのか?困るのか?』
「いや、困るも何も・・・
俺じゃなくて世間一般の事言ってるんだよ。ヒョクは。」
『何言ってるんだ!お前たち一般人じゃないだろ?
全く何おかしなこと言いだすんだから。」
「だーかーらーそういう話じゃなくて・・・キュヒョン。
どうなってんだよこの先生。」
「いや、だから、これが普通なんだって・・・
俺はもう諦めた。」
「お前、諦めるとかそういう話しじゃないだろ?」
「だって・・・」
「お前、じゃぁ、いいのか?
先生、お前の為にGAME制作会社丸々ひとつくれるってんだぞ?!」
「あぁ・・・まぁ・・・」
「ペアリングのお礼にいくらお前が好きだからって
GANE制作会社ごとくれるって
何だそれ。しかも俺まで役職もらっちゃうって・・・」
『何ごちゃごちゃ言ってるんだ。
管理とかそういうめんどくさいことは大丈夫だから
2人はエンリケが作ったゲームを評価してくれればいいんだよ。』
「それは、まぁ、本当に魅力あふれる話しだけど・・・
エンリケさんは俺たちが崇拝してやまないお方だからな。」
「うん。エンリケさんは俺たちの神だ。」
「先生よくエンリケさん引っ張り出しましたね。
あの人誰とも組まないって有名ですよ。」
『あぁ。そうらしいな。でもうちには快く来てくれたぞ。』
「一体どうやってくどいたんだ?」
『それは企業秘密だからな。』
「そう、先生、俺にも教えてくれないんだよ。何度聞いても。」
『まぁ、要は、元々エンリケは映像クリエーターだろ?
その精巧さに注目したうちの会社が
バーチャルで医療の手技の訓練が行えるシステム開発に
ぜひ参加してほしいって交渉したのがはじめかな・・・』
「その発想が普通の人じゃでない・・・」
『ははは、そんなことないよ。
エンリケ抑えるのにどれだけ大変だったか。』
「それはわかったけど、ほんと、いくらなんでも・・・」
『あぁ、うるさいなぁ。ウニョクは・・・
やるのかやらないのかどっちなんだ?』
「はい。喜んでやらせていただきます。」
『キュヒョン。本当に俺の心からのお礼だ。
頼む受けとってくれ。』
「ねぇ、ヒョクどうしよう・・・
俺どうしたらいい?」
「俺に聞くなよ!お前が決めないと。」
『キュヒョナ・・・俺はこの指輪をもらって本当にうれしかった。
だからキュヒョナにも喜んでもらいたい。
だからお前が好きなものをと思って決めた。
頼む受け取ってくれ。』
「あぁ・・・えっと・・・わかった。じゃぁ・・・受け取るよ。」
『ふぅ・・・よかった。2人ともありがとう。』
「全くヒョンは・・・お礼なんて、ほんとによかったのに・・・」
『俺はキュヒョナが喜んでくれればそれで・・・』
チュ~ッ!
「はいはいはいストーップ!!!それ以上はやめてくれよ。」
「あっ、ごめん・・・」
「ねぇ、それよりも先生。俺たちもエンリケさんに会えたりするの?」
『あたりまえじゃないか。お前たちは彼のアドバイサーだぞ。』
「え?そんな事言っていいんですか?先生。」
『あぁ、実は・・・今回うちに来てくれる条件として探して欲しい・・・
エンリケの言い方だと召喚して欲しい2人の人物がいるって言われて』
「・・・2人?」
『そう。2人。HNはgyuとミョルチ。』
「え?ヒョン、それって俺達のHN・・・」
『そうそう。』
「うっそ!マジで?!なんで?!」
『そんなのエンリケに聞けよ。』
「ヒョン、それ誰の事だかすぐ分かった?」
『いや、一瞬わからなくて・・・エンリケが何いってるかわからなかった。』
「っつか、エンリケさんが俺たちの事知ってたってことだろ?」
「「うわぁー!!!」」
『お前たちだってわかったから俺も本気で動いた。』
「さすが先生!!やっぱ最高っすよ!!」
『そうか?キュヒョナもよかったか?
だからどうしても受け取ってほしかった。』
「ヒョン・・・ありがとう。俺・・・」
『キュヒョナ・・・』
「ヒョン・・・俺・・・うれしくて・・・早くエンリケさんに会いたい!!」
『はい?あれ?』
「だって会えるんでしょ?」
『いや、でもその前に・・・あれ?』
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ウォン氏・・・
まだまだ甘い。
長くなってしまったので前後編に急きょ変更
後編、今日中にアプ予定です<(_ _)>