今日はキュヒョンの生還祝いと仕切り直しの会とやらでみんなが集まってる。
当のキュヒョンは少し遅れてやってきた後、みんなと談笑しながらも
シウォンと絡むことがない状況をみんなは気が付いているものの
誰もそれには触れず見守っていた。
「おいシウォン。お前、禁止令出てるんだって?」
「そうそう。お前・・・そろそろ鼻血でも出るんじゃないか?」
『その話はしたくない・・・』
イェソンからSEX禁止令が出たシウォンをヒチョルとイトゥクがからかった。
周りのみんなも面白がっているようだった。
「なんだよ。まだ5日か6日しか経ってないだろ?」
『もう6日・・・だ・・・』
キュヒョンが目覚めた日。
とりあえずの検査後異常が認められなかったのでイトゥクは退院の許可を出した。
送って行くというシウォンとウニョクを仕事中なんだから大丈夫だと
振り切ってひとりで帰ってきてしまった。
ひとりでちょっと考えたかった。
目覚めた時混乱していた記憶が徐々に戻ってきた。
俺、シウォン先生と別れるって言ったんだっけ・・・
自分が目覚めた時、駆けつけてくれたシウォンの態度がちょっとおかしかったことが
妙にひっかかって、CT検査をしている時やレントゲンを撮っている時も
ずっと考えていた。
これからどうするか・・・
とにかくひとりで考えたかった。
数日ぶりに帰ってきたシウォンとの共同生活の場は
数日前と何も変わらず、キュヒョンを出迎えた。
キュヒョンの足は考えるよりも早くシウォンの書斎に向かっていた。
久しぶりの書斎は本当に心落ち着ける空間だった。
シウォナ・・・
思わずシウォンの名をつぶやいたキュヒョンは胸がざわめく思いに
胸元をグッと押えながら部屋の中で立ち尽くした。