痴話げんか2-㉕ (イェソン×シウォン③) | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
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(キュヒョン入院2日目)

 

「で?どうした?」


『え?どうしたって・・・どうもこうも・・・』


イェソンの診療室。
シウォンは渋々だったがイトゥクに言われた通りにイェソンの所を訪ねた。
まだ完全に腫れが引いていない拳を無意識で触った。


「殴ったんだって?」


『えぇ・・・』


「ふーん・・・お前らしくないな・・・」


『えぇ・・・』

 

ふーんと言いながらゆったりと腕を組むイェソンはシウォンの様子を観察していた。


『なんですか?小言はもうたくさんですよ。散々イトゥクに説教喰らったから・・・』


「ふーん・・・」


『あぁ~、もう・・・あなたのその”ふーん”は全く・・・癇に触る。』


「ふーん・・・」


『わざとやってますよね。』


「もちろん。」


『あぁ~!!!ったく・・・』


頭を掻き毟るシウォンをイェソンはじっと見つめていた。


それからイェソンにいくつか質問され、その度に苦々しい思いを味わった。


「とにかく、お前の気持ちは充分わかった。
だが今回はお前の気持ちよりキュヒョンの気持ちだ。
キュヒョンの心が追い付くまでじっくり待ってやれ。」


『追い付く・・・って・・・?なんですかそれ。』


「キュヒョンは頭がいいやつだ。頭で物事を考えて行動する。
そのキュヒョンが心が感じるまま行動することを始めた。
だが、キュヒョンにとってはそれが初めての感情だから戸惑ってるだけだ。
お前の気持ちを受け止めるにはまだキュヒョンは心が追い付いてない。」


『心が・・・?』


「そう。だから心だよ。」


『じゃぁ、俺はどうすれば?どう待てば?いつまで待てば?どうすれば?』


「自分じゃわからない?知りたいか?」


『えぇ、ぜひ・・・』


「SEX禁止。まぁ、これだな。」


『はぁ?な、なんですか?それ。』


「だからぁ、SEX禁止。お前なぁ、少し自重しろ。」


『え・・・いや・・・そ、それは・・・』


「お前、本当にわからないのか?」


『だからどうしてそうなるんですか?』


「いいか、お前がキュヒョンに体を使ってわからせようとすればするほど
キュヒョンは離れていくぞ。逆効果だ。」


『体使ってって・・・逆効果・・・って・・・』


「だから言ったろ?心が追い付いてないって・・・
お前の今の愛し方じゃ、キュヒョンを苦しめるだけだ。」


『・・・・・俺が重荷だってこと・・・ですか?』


「重荷と言えば確かに重荷なんだろな・・・。」

 

『そ、そんな・・・俺は・・・どうすれば・・・キュヒョンを手放すなんてできない。』

 

「だから、待ってやれって言ってるんだよ。
キュヒョンだってお前を求めてるのは周知の事実で、
本気で別れたいなんて思っちゃいない。
それだけは信じてやれ。」


『もちろん信じてる・・信じてるからこそ・・・だから・・・じゃあ、どうすれば・・・』


イェソンはシウォンに考えさせるためにも後は何も言わなかった。
シウォンにも考える時間が必要だと考えていた。

 

『とにかく、話はわかりました・・・じゃぁ、俺はこれで・・・』


「あぁ、また迷ったら連絡くれ。」


『えぇ、そうですね。でももうないと思いたい。貴方はやっぱり苦手だ。』


シウォンは頭を掻きながら静かに微笑んだ・・・


「あ、あの・・・先生、あのね、キュヒョンはね、
ただ側にいて抱きしめてほしいだけだと・・・
それだけでいいんだと思うんです・・・」


『え?』


それまで奥に控えていたのか、いないと思っていたリョウクにいきなり声を掛けられた。


「そうすればキュヒョンの頭も心も同じ方向、向くと思うんです。
余計なこと言ってごめんなさい。でも本当にただそうなんだと・・・僕・・・」


ドアノブを掴んだままのシウォンは一瞬何のことだかわからず
ポカーンと無防備な顔を晒した。


「えっと、先生?」


『いや、リョウクありがとう・・・助かったよ。』


リョウクにそう声を掛けると、そのままシウォンはこの部屋を後にした。