痴話げんか2-⑳ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7



ヒチョルのくだらない冗談を徹底的にムシをして
スケジュールもなかなか取れないだろうということで
キュヒョンとハンギョンでデザインについてもう少しイメージを詰めた。


きっといいものになる・・・


そう心躍らせながら二人にお礼を言って家路を急いだ。


時計を見るともう12時を回るところで今日の一日が
ものすごく充実して本当に気持ちよく終わるはずだった。


そう終わるところだった・・・

 

 

とてもいい物が出来上がりそうだと手ごたえを感じながら
ここのところの憂鬱な気分が少し晴れたような気がして
足取り軽く家へ向かった。

シウォナもう帰ってるかな。

遅くなるとは言ったけど、思いのほか遅くなってしまった。

でもシウォンからも連絡来てないからまだ病院なのかな・・・
なんて思ってたらマンションの玄関のでシウォンが行ったり来たりしているのが見えた。

 

「ヒョン!」
そう呼んで駆け寄ろうとしたらシウォンが俺を見つけてこちらへ向かってきた。

「ヒョン、帰ってたんだ・・・ね・・・」差し出した手を思わず下げた。

シウォンの眉間には皺がより、その眼もとは厳しく、グッと噛みしめた口元は
顎に力が入り真一文字に結ばれていた。

「ど、どうした・・・痛いっ!」

シウォンがキュヒョンの腕をガッチリつかんだ。
あまりの勢いに思わず声を上げた。


『どこへ行ってた。何をしていた。誰といた。』

矢継ぎ早に質問され、その勢いと驚きの為声が出なかった。

「な、何?どうしたの?」

『ヒチョルと一緒だったのか?二人だけで?何してたんだ?』

「え、何って・・・いや、その・・・」

(だって、サプライズだから言えないし、どうしたんだよ先生)

『言えないのか?俺に言えない何かがあったのか?』

「え・・・?なんだよそれ。いったい何のことだよ。」

 


『ヒチョルは・・・よかったか?』

「よかったって・・・な、何?なぁ、何言ってんだよ。
先生それ、本気で言ってるの?」

『ヒチョルはどうやってキスした?』

そう言っていきなりシウォンに後頭部を鷲掴みされ口を塞がれた。

ちょ、ちょっと、外で、こんなところで・・・
なんなんだよ!!


キュヒョンは力いっぱいシウォンの胸を押し、なんとかその唇から逃れた。


『なんでだ。なんでなんだ・・・なんでヒチョルと・・・』

「ちょ、ちょっと待って。俺とヒチョル先生がなんだって?
そう言う仲だっていいたいのか?」

『ヒチョルはダメだ・・・ヒチョルとはダメだ。あいつだけはダメだ。』

「何でそうなるんだよ。確かに今日は一緒に付き合ってもらった
でもそれは・・・」

『だから、何してたのか聞いてるんだ!!』

シウォンが怒鳴った。


ダメだ・・・今のこの人に何言っても無駄だ・・・

ポケットに入れた手に、今日描いてもらったペアリングのラフ画が触った。

「もういい!もういやだ!もうたくさんだ!もうどうでもいい!」

キュヒョンはそれをギュッ握りつぶしながらシウォンの目をまっすぐ見つめて

「もういい。もう俺には無理だ。ほんと疲れた・・・

先生なんて大っ嫌いだ!!」

 

そう告げるとクルリと背を向け歩き出した。

 

追いかけてきたシウォンに腕を掴まれた。

『おい、待てキュヒョン。今のどういう意味だ・・・』

「もう別れるってことだよ。ジ・エンド。ゲームオーバーだってことだよ。」

シウォンに掴まれた腕を振りほどき、キュヒョンは走り出した。


「クソ・・・なんなんだよ。クソっ!!」

目の前が涙で霞む。心臓の鼓動があり得ない早く鳴り響き息が出来ない。

「俺とヒチョル先生がなんだっていうんだよ。
俺とヒチョル先生が仲がいいのは前から知ってたじゃないか!
なのになんで急に・・・もうやだ。本当に嫌だ。」


シウォンが自分の名前を呼んでいるのが聞こえた。

それでもキュヒョンはその場に一秒たりともいたくなく
振りかえることなく走り続けた。