同居?!-8- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


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キュヒョンの気持ちは昨日の夜に決まっていた。

ただ、後一押し何かの力が必要だった。


「いいか、キュヒョン。誰かを本当に想うとき、その人の短所や欠点なんてどうでもいいんだよ。

その人の幸せや悲しみが自分の幸せだし、悲しみになるんだぞ。

共感して、分かち合ってひとつになるんだからな。」

ヒチョルがそのひと押しをくれた。

キュヒョンにもう迷いはなかった。


「あっ、ヒョクか?頼みがあるんだけど・・・」

ウニョクにあることを告げ、キュヒョンはしっかりした足取りで病院を後にした。



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「はぁ・・・・・」

ソファーにどっさりと腰を下したシウォンは大きくため息をつき、頭をかきむしった。

結局一日キュヒョンと言葉を交わすことなく過ごしてしまった。

エレベーターの中でキュヒョンを見たとき、誰かと額の傷の事を話していた。

『名誉の負傷ってやつ。』

って言って笑ってたけど、
自分を助けようとして負った傷だとイトゥクから聞かされた時はいたたまれなかった。
自分のせいで愛するものを傷つけてしまうという大失態。
シウォンは自己嫌悪に苛まれていた。

スマホを取り出し、発信しようと何度もしているが、結局できないままだった。

家にいても落ち着かないのでひとっ走りしてこようと
車のキーを手に出かけようと玄関に向かった。

靴を履いていると呼び鈴が鳴った。

ドアを開けるとそこにはキュヒョンとウニョクが立っていた。


「ただいま。」

「え?あぁ・・・お、お帰り・・・いや、どうした?」

「はぁ、重かった。あれ?どこか出かけるの?オンコール?」

「いや、そういうわけ・・・じゃ・・・」

「じゃぁ、よかった。はい。先生これ運んで。」

そう言って手に持っていたバックを手渡した。

「え・・・何?なんなんだ。これ。」

「何って、俺の着替えとかいろいろ・・・あっ、ウニョク、それこっちに運んで。」

「え?あぁ、ウニョク。元気か?」

「今晩は先生!これ、キュヒョンのいろいろ。どこに置けばいい?」

「え、何?あぁ、じゃぁ、そこに・・・」

「りょーかい!」

「ちょ、ちょっとキュヒョン。ちょっといいか?」

「何?」

「これ、なんなんだ?」

「え?だってこれから俺、ここに住んでいいんでしょ?」

「え?も、もちろんいいけど、でも、お前この前・・・・・」

「あぁ、この前は先生が勝手に決めたから・・・・・ちょっと腹が立った。」

「それは・・・その・・・悪かった・・・」

「でも倒れた先生見てたら、俺が付いてなきゃって心から思った。」

「キュヒョン・・・」

「俺、自信ないけど、でも、先生のそばにいてあげたいって思ったんだ。」

「ほんとに?ほんとにいいのか?」

「俺、決めたから。今さらダメだなんて言わないでよね。」

「そんな事言うはずないじゃないか。」

だんだんと近づく二人の距離。

そしてシウォンはキュヒョンを優しく抱きしめ、背中をなでながら髪に優しく口付けた。

「ありがとう・・・キュヒョン。本当にありがとう・・・」


「えっと、お2人さん?」

目の前でいちゃつき始めた二人にウニョクは声をかけた。

(ちょっと、俺、ここにいるのまずくね?)

「もしもーし!」

(なんだよ、俺の事すっかり忘れてんじゃないのか?これ。)

「仲直りできてよかったとは思いますが・・・俺がいるってことお忘れなく~」

(うわっ!これヤバいんじゃないか?先生本気スイッチ入っちゃいそうだよ)

「もしもーし・・・俺、帰りますよ~。帰っちゃいますからねぇ~。」

(こりゃだめだ。見てらんない。)

「キュヒョン。この荷物どこに・・・ってそんなのいいか、どこでも。」

(ダメだ。完っぺきウォンキュワールドだ。)

ウニョクはスマホを取り出し二人の姿を収めた。

「じゃあ、お邪魔虫の俺は帰りまーす!」

「帰っちゃいますよぉ~」

「ほんとにほんとにウニョク様はお帰りになっちゃいますよぉ~」

ウニョクは頭を振り振り玄関をでた。

手元のスマホが震えイトゥクからメールが来た。

『2人は?』

返信しようとしてウニョクは思いついた。

(ヒョン、ヒチョル先生、ドンヘ先生・・・これでよしっと!)

ウニョクはニヤリと笑いながら送信ボタンを押した。

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