痴話げんか -1- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7

「キュヒョナ!」

遠くで自分を呼ぶ声がしたような気がした。
仕事が終わり、ウニョクと病院を出たと所だった。
気のせいかと思っているところで又、呼ばれた。

「キュヒョナ!こっちだよ。」

やっぱり呼ばれてる。キュヒョンは振り返った。

「あっ、ミーミ!!」

「やぁ、キュヒョナ。元気だったか?」

「どうしたんだよー!何でこんなところに?」

「お前に会いに来たんじゃないか。」

「やぁ、ウニョク。久しぶりだね。元気ですか?」



なんなんだ?
何が起きてるんだ?
キュヒョンはその男に抱きついた。
おいおい、誰だよそいつはっ!!!
少し離れたところで愛するキュヒョンが
見知らぬ男に抱きついている。
しかもウニョクも知ってるやつらしい。

キュヒョンが抱きついている男は
背も高く、スタイリッシュな装いで
まるでファッション雑誌から抜け出てきたような男だった。

img_241372_10962276_1.jpg


慌てて携帯を手に取りキュヒョンへ発信した。
キュヒョンは気が付いたらしく携帯を耳に当てた。


「もしもし?キュヒョンです。」

「おい、そ、その男、いったい誰なんだよ?」

キュヒョンは周りを見回した。

すると少し離れたところでシウォンがこちらを見ていた。

「え、誰って・・・」

「何でそいつに抱きついてるんだよ!」

「えっと、久しぶりにあったから?」

「お前、久しぶりに会ったからってなんで抱きつく必要があるんだよ!」

「え・・・っと・・・今忙しいんで、じゃぁ。」

そう言ってキュヒョンはわざと見えるように
携帯をシウォンの方に向け通話を切った。

「あっ、おい!待てよ!」

シウォンが思わず叫んだが、その男に肩を抱かれキュヒョンは帰って行った。
ウニョクが気の毒そうに頭を下げ、後に続いた。


結局、あの男が誰かわからないまま次の日を迎えた。




「何食べに行ったんだよ。」

「中華。」

「何であいつと・・・」

「だって、久しぶりに会いにきてくれたから・・・」

「食べたいなら俺が連れて行くから。」

「うん・・・でも今日と明日はだめなんです・・・」

「どうして?」

「・・・別に先生に言う必要ないと思う。」

ナースセンターで看護記録を入力していると
いつのまにかシウォンが横に立ってあれやこれやと
昨日の事をしつこく聞いてくる。
キュヒョンは忙しくてそれどころではなかった。

「なんだよそれ。何でおれに言えないんだよ。」

「言えないんじゃなくて、いう必要がないんです。」

「・・・・・・何が食べたいんだ。」

「だから・・・」

「イタリアンか?すしか?台湾か?それとも・・・中華はだめだ。」

「・・・」

「ステーキか?チゲか?何食べたいんだ?」

「もぅ・・・本当に困った人ですね・・・」

キュヒョンが手を休め上目使いでシウォンの顔を見つめ少し首をかしげ、

「食べたいって言うより・・・先生に食べられたい。・・・かなぁ。」

ちょっと首を傾げ、唇をちょっと噛んでそう言った。

「俺に食べられたいって・・・お前何言ってんだよ~こんなとこで・・・」

シウォンはすっかり舞い上がってしまい、咳払いをしながら

「そうか、そうか、ははは~さぁ、回診いってくるかな~」

と思い切り伸びをしながらその場を離れた。

でもシウォンは知らない。

「先生に食べられたい。」と言った後、

キュヒョンが「はん。」

とばかりにほくそえんでいたことを・・・


------------------------

イ「ははは~。」

ヒ「キュヒョン、そんなこと言ったのか?」

うんうん。とウニョクが頷いた。

イ「キュヒョンって意外や意外・・・」

ヒ「ヤバいなそれ。」

うんうん。とまたウニョクが頷いた。

ウ「それもびっくりなんだけど、それよりもそう言った後の
あのキュヒョンの顔が・・・左の口角をこーあげてちょっと
あざける感じでニヤリって笑ったんだよあいつ。」

ヒ「確信犯だな。それ。」

うんうん。とまたまたウニョクが頷いた。

ウ「俺、あいつは悪魔だって本気で思った。」

イ「シウォンはああ見えて本当にピュアだからいちころだなそりゃ。」

ヒ「さすが俺たちのマンネ!そうでなきゃ。」

ウ「シウォン先生ってドMだったんですね。」

ヒ「そのチョウミってのはそもそもあいつのいとこだろ?」

ウ「そうなんですよ。でもキュヒョンそれ言ってないみたいで。」

イ「しかもシウォンに匹敵するくらいのイケメンなんだろ?
そりゃシウォンも気が気じゃないな。」

ヒ「何でいとこだって言ってないんだ?」

ウ「それは・・・気にしてないから?って言うか、ほんとにあいつ、
そういうのわかってないっていうか・・・あれ、計算でやってるとしたら

俺ほんとに泣く。間違いなく悪魔だ。」

ヒ「キュヒョンは天然だからなぁ~。きついなぁ。それ~」

三人はうんうんと同時に頷いた。