ホスピタル~始まりはここから8~ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7

シウォンに送られて寮に着いたのはもう夜中の12時を回ったころだった。
「大丈夫?落ち着いた?」ヘルメットを受け取りながらシウォンに聞かれた。
「えぇ。どうせ俺は無知なマンネですから。」と皮肉を言うのが精いっぱいだった。
「あの2人にはこれからも同じように接すればいいよ。」

これからどうしたらいいのかわからなかった俺の心を
読んでるかのようにシウォンがそう言った。
ほんとにこの人は・・・

「わかってますよ。」

ただ何となく寂しかった。
うつむいたまま自分のつま先を見つめていた。
気が付くとシウォンが目の前にいた。
悔しいけどホッとする。悔しいけど・・・



ウ「ははは。お前ほんとに驚いてたな。」
オンラインゲームで対戦中のインカムの向こうでウニョクが笑った。
キ「だって、話しにはよく聞くけど、まさか自分の知り合いがほら、その・・・」
ウ「男同士でできてるって?」
キ「そんなはっきり言うなよ」
ウ「なんだよ。男同士はダメなのか?」
キ「え?いや、そういうわけじゃなくて・・・考えてみたこともなかったし・・・」
なぜかシウォンが頭に浮かんだ。
ウ「おれさ、あのふたりがうらやましいなって思ったんだよ。」
キ「え?」
ウ「だって、運命の人に出会えたんだぜ。たとえ相手が男でも。」
キ「お前、何言ってんだよ・・・」
ウ「この世にたった一人の愛する人がたまたま男だったってだけで、
人を愛することには変わんないじゃんか?」
キ「ちょ、ちょっと待てよ。どうしたんだよお前。」
ウ「キュヒョンはさぁ、シウォン先生のことどう思ってるんだ?」
キ「ちょ、ちょっと何言いだすんだよ。」思わず大きな声がでた

「お前さぁ、シウォン先生好きだろ。」
いきなりの言葉にキュヒョンは思わずコントローラーを落とした。
好きじゃないと言ったらうそになる。
けど、じゃあ好きかと言われたらそれはあくまでも人としてで、
別に恋愛対象としてではない・・・はず・・・
キ「じゃあ、お前は?イトゥク先生は?」
ウ「え?イトゥク先生のこと?好きだよ俺。」
キ「それは分かってるよ。でもそれってほらこー、
親しい先輩としてとかで恋愛対象とかじゃないだろ?」
ウ「ううん。違うよ。おれイトゥク先生になら抱かれてもいいと思ってるし。」
あまりにもびっくりしてキュヒョンは思わず咳こんだ。

ウ「お前はそう思わないのか?シウォン先生見てて。
あの熱い胸板とか、広い肩幅。あのきれいな指。
決して小さくないお前だってすっぽり収まっちゃうよな・・・」
思わず想像したら体が熱くなった。
キ「そんな事、思っても見たことないよ。」
ウ「またまた~・・・」
キ「ほ、ほんとだよ。」

それからの数日間は何事もなく穏やかに過ぎて行った。
病棟で会うシウォンは距離を保ち、あまり絡んでこなかった。
俺の存在を忘れてしまったかのように患者と接し、スタッフと接し、
勢力的に仕事をこなしていた。

「なんだよ全く・・・」

ますますキュヒョンは分からなくなっていた。

病室で点滴点滴の交換を終えてナースステーションに戻ろうとしたとき、
にぎやかな声がした。シウォンがみんなと談笑している。
その横に女の人が立っていた。シウォンはその女の人の肩に手を回し、皆に紹介している。
とても華やかな女性で女性に疎いキュヒョンにも素晴らしさはわかった。