同居?!-5- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7

2、3度寝返りをくりかえしながら、シウォンは目覚めた。

一瞬自分がどこにいるかわからなかったが、ベットの横に座り込んでいるキュヒョンが目に入った。

「どうした?泣いてるのか.....?」

シウォンがそういいながらキュヒョンの頭を撫でた。

やっと血の気が戻ってきたがまだまだ青白いシウォンの寝顔を見つめていたキュヒョンは

自分が泣いている事に気がつかなかった。

「べ、別に.....」

キュヒョンは慌てて袖で拭いながら目を反らした。



「またやっちゃったか.....どのくらい寝てた?」

そういいながらシウォンが身体を起こし、枕を背中に添えベットの背もたれに身体を預けた。

「えっと.....3時間ぐらい。大丈夫?どこか痛くない?」

「あぁ。大丈夫。」

「よかった.....」

そう言ってキュヒョンは一つ大きく息を吐いた。

「どうした?これ。」

シウォンがキュヒョンの額の絆創膏にきがついた。

「あぁ。先生運ぼうとしてちょっと.....ちゃんと手当てしてもらったから大丈夫。」

「本当に大丈夫か?」

「うん。本当に大丈夫だよ。」

「そうか、悪かったな」

そう言いながらシウォンが優しく微笑んだ。




「何か飲む?水でいい?」

「あぁ。頼む。」

「待ってて、今持ってくるから。」

「すぐ戻ってくる?」

シウォンが片眉を上げておどけた。

「すぐですよ。」

笑いながらキュヒョンはキッチンへ水を取りに行った。

冷蔵庫を開け、中からペットボトルを出し、扉を閉めた所で大きく息を吐いた。

(大変なのは先生だし、俺がぐすぐすしてたらダメじゃないか。)

キュヒョンは頬をパンパンと二回叩いて気を引き締めた。




「はい。」

起き上がり、ベットの端に座り直したシウォンにペットボトルを手渡した。

「ありがとう。」

受け取ったシウォンはその水を一気に飲み干した。

空のボトルを受け取ろうと手を伸ばすとその腕を 引き寄せられ、シウォンに抱きしめられた。

腰に回された手に力が入りぎゅっとされながらキュヒョンはシウォンの髪に指をうずめ優しく撫でた。
シウォンはシャツの裾から手を滑り込ませ、キュヒョンの素肌に触れた。

「先生.....」

「ん?」

「ダメです。今は.....」

「ん?ダメ?」

「ダメです。」

そう言ってキュヒョンははにかんだ。

「じゃあ、せめてキス.....」

そう言って上を向いたシウォンの頬を両手でそっと包み、額に、瞼に、鼻先に、頬に、

そして唇にやさしく口付けた。

「元気.....でた?」

「あぁ.....」

「ふふ.....」

シウォンの頬に赤みがさしたのを見て、イトゥクの言葉を思い出し、キュヒョンは口角を上げ笑った。

「どうした?何笑ってる?」

「あぁ、いや.....イトゥク先生の言ったこと思い出して.....」

「ん?何だって?」

「点滴と俺のキスですぐ元気になるって.....」

「あぁ.....確かに。すごーく元気出た。」

自分で言った言葉に照れているキュヒョンを優しく抱きしめながらえくぼで答えた。






「なぁ、キュヒョン。点滴.....もういいかな.....」

「だめです。後ちょっと我慢してください。」

「はぁ.....ダメか....」

「そうですダメですよ。」

「邪魔なんだよな.....これ。キュヒョナをぎゅってし辛い.....」

シウォンは不服そうに点滴を見つめた。

「ヒョン。自己抜去はダメですからね。言うこと聞かない患者はナースに嫌われます。」

と笑いながらキュヒョンはシウォンに釘を刺した。

肩を竦め、点滴の残量を確認しながらシウォンが不意に話し始めた。




「昨日は悪かった....俺の早とちりで....」

「え.....?あぁ.....ん.....」

「俺は.....ただ....ただキュヒョナと一緒にいたかっただけなんだ。」

シウォンは自分の手を見つめながらそう話し始めた。

「勝手にキュヒョナもそうだと.....

すまなかった。

この部屋を見ればわかる。

キュヒョナにとってここが大事な場所なんだよな。」

「.....うん。」

「ウニョクまで巻き込んで.....

本当に悪かった。」


「あ、いや.....そんな.....」

「でも、俺は例えキュヒョナ、お前に嫌われてもあぁいう風にしかできない。

あぁいう愛し方しかできないんだ。

俺もまだまだだな.....」

自分の手から視線を上げキュヒョンの目をまっすぐ見ながら

そう言ってシウォンは自分で点滴を外してしまった。

「あっ、先生、待って....」

ガーゼを手にシウォンの手を押えた。

血が滲んできた。

「ダメって言ったじゃないか.....全く.....」

そう言いながら手当をした。

「ありがとう.....」

手当が終わるとシウォンは立ち上がり、シウォンは玄関のドアに向かった。

「え?どこ行くの?帰るの?もう大丈夫なの?本当に大丈夫?」

慌ててシウォンの前に回り込んで胸元をつかみそう尋ねた。

「あぁ。大丈夫だ。一回家に戻って病院に行かないと.....

今日は外来だし、キュヒョナの言うとおり、このままじゃ患者に失礼だしな。

これ、一度ヒチョルに診てもらえ。」

キュヒョンの頭を撫でながらそう言うとシウォンはキュヒョンの部屋を出ていった。

「なんだよ。自分の言いたいことだけ言って行っちゃうなんて・・・」

キュヒョンは行き場のなくなった手をギュッと握りしめた。