家に帰るとテーブルに上には料理が並んでいて、キッチンから出てきた愛しい彼と目が合って一瞬にして疲れが飛んだ。
近づいてきて抱きしめられて、背中に腕を回して包み込むように抱きしめ返した。
『...来てたんですね。』
『...ダメだったか??』
『...来れないと思ってたから、僕が会いに行こうと思ってました。』
『...一緒に年を越して、一緒に新年を迎えようって言っただろ。』
『...そうでしたね。』
そう言って僕はそっと体を離し、少しの間見つめてから頬へと手を伸ばして触れた。
『ジョンウン兄さん。』
『ん??』
『...一年、こんな僕の側に居てくれてありがとうございます。』
『...。』
『僕は本当に幸せ者です。』
そう言うとジョンウン兄さんが僕の手を握ってくれた。
『...言葉には気を付けろよ??』
『...。』
『... " こんな " じゃないからな??』
『...ごめんなさい。』
『素直でよろしい。』
そう言ってジョンウン兄さんは僕の頬を撫でた。
『...またお前とこうして年を越せて、俺だって幸せだ。』
『...はい。』
『...今よりもっと幸せに二人でなろうな??』
『...はい。』
『キュヒョン。』
そう呼ばれて唇が重なった瞬間、時計の針が重なった。
唇が離れるとジョンウン兄さんは優しくて温かな微笑みを浮かべていて、僕は泣きそうになった。
『...ジョンウン兄さん。』
『ん??』
『HAPPY NEW YEAR.』
そう言って今度は僕から唇を重ねた。
END.