―   마마마라 말아라 제제제발 하지마라
        ( どうか言わないで )  
            봐봐봐라 봐라 내 눈을 바라 봐
                 ( 見て 僕の目を見て ) 
        가지마라 가지마 너는 날 떠나지 마라
           ( 行かないで 君は僕から去らないで ) 



















買付を終えて久しぶりに会いに行こうと病室を訪ねると、ベッドの上でヒチョルさんは眠っていた。

側に向かい椅子を引き寄せて座り、そっと髪を梳かした。

それから手を握ると握り返してくれて、ゆっくりと目が開いた。

『...ヒョクチェ。』

視線がこちらに向いて呼ばれ、俺は微笑んだ。

『起こしちゃいましたか??』

『...いいや。』

そう言って起き上がろうとするのを制止させ、リモコンでベッドを起こした。

『...買付か??』

『はい。結構、収穫がありました。』

『良かったな。』

そう言われて俺はヒチョルさんの手をぎゅっと握った。

『...何かありました??』

『いや。』

『本当ですか??』

『あぁ。』

そう言ってヒチョルさんは窓の方を見た。

『ヒョクチェ。』

『何ですか??』

『明日、ここを出る。』

『...。』

『自宅療養にしようと思うんだ。』

『...。』

ヒチョルさんの言葉に何も言えずにいると、ヒチョルさんはこちらを見た。

『...ふふ。』

ヒチョルさんはそう笑って、俺の頬に触れた。

『...大丈夫。』

『...。』

『...何てことはない。』

『...。』

『まだまだ。だろ??』

そう言われて俺は小さく頷いた。

それから少し話をした後で病室を出て、車を運転した。

向かった場所はジョンスさんの仕事場で、俺はゆっくり中に入った。

『お、ヒョクチェ。』

『お久しぶりです。』

『そうだな。どうしたんだ??』

『...ヨンウンさんに会いたくなって。』

そう言うとジョンスさんは眉を下げながらも髪を撫でてくれた。

『好きなだけ会っていけ。』

『ありがとうございます。』

そう言って俺は頭を下げてから歩き出した。

部屋に入り写真の前に立ち、途中で買った花を置いて手を伸ばした。

『ヨンウンさん、お久しぶりです。覚えてますか??』

そう言って俺は手を下ろし、写真を見つめた。

『...ヨンウンさん。ヒチョルさんが明日、退院するそうなんです。自宅療養にするって。』

『...どういうこと??』

ジョンスさんの声に顔を向けると、ジョンスさんは近づいてきた。

『ヒチョルが自宅療養って??』

『...詳しくは分からないですけど、そうらしいです。』

『...。』

『大丈夫ですよね??』

そう言うとジョンスさんは俺の髪を撫でた。

『あいつは何て??』

『...大丈夫だって。』

『じゃあ、本当に大丈夫なんだろ。』

『...。』

『信じてやろう。』

そう言われて俺は俯いた。

それからしばらくして車でマンションに帰ると、マンションの前にソンミン兄さんが居て俺は外を出た。

『ヒョクチェ。』

そう呼ばれて俺はソンミン兄さんに抱きついた。

『...どうしたの??』

『...。』

『...何かあった??』

そう言われて俺は更にぎゅっと抱きついた。

そんな俺をソンミン兄さんは受け止めてくれて、それ以上何も言わずに家の中まで一緒に付いてきてくれた。

『シャワー浴びて、今日はゆっくり休みな。』

『...ソンミン兄さん。』

『おやすみ。』

『...おやすみなさい。』

そう言って俺は歩き出した。

シャワーを浴びて部屋に向かい、ベッドにダイブした。

天井を見つめた後、目を瞑り俺はヒチョルさんのことを考えた。

それから起き上がり携帯電話でメッセージを送り、電気を消して眠りについた。