1年前の7月8日、札幌のある球場で朝野球をやっていました。
 2回裏、サードを守っていました。うちのチームのピッチャーは球が遅いので、相手バッターはみんな引っ張ってくるんです。
 だから、サードには強烈な打球がよく来るんです。
 その日もいつものように強烈な打球が来ました。
 あっと思った瞬間、ボールを弾いてしまいました。
 「エラーして悪いなぁ・・・」と思いつつボールをピッチャーに返した時、指に違和感があったんです。
 あれっ?と思い、指を見たら、右手の薬指が曲がっているんじゃありませんか!!
 「あっ折れた」と思い、すぐにタイムをかけて交代してもらったのですが、腫れてないし、痛みも全然ないんです。
 だから、シャワーを浴びて、そのまま店に行きました。
 仕込みをしている時、野球好きな玉子の納入業者が来たので、「今朝、こんなことがあったんだ」って話をしたら、その人が、「それ、たぶん腱が切れてますよ」と言うんです。
 急いで、病院に行ったら、先生が軽~く、「ああ、これ腱が切れてるから手術しないと治らないよ」って言うんです。
 「それで、手術してどれくらいで治るんですか?」って聞いたら、また軽~く、「うーん、6週間だね。その間は、水仕事厳禁だから・・・」って言うんです。
 まぁ、俗に言う、「野球指」だそうで手術しなくてもいいそうなんですが、腱が切れたままなので、年を取ると、段々、曲がってくるらしいんです。
 一応、見られる商売なので、手術した方がいいだろうと思い、手術したのですが、しずるは否が応でも8月いっぱいまで長~~い夏休みを頂くことになりました。
 写真は、手術した時に指に入れたピンと今の薬指です。
 このピンがずーと指に入っていたんです。