ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにあるミッキーマウスの名前。初期のコンセプトアート。1927年、ニューヨークの映画プロデューサーで配給業者でもあるユニバーサル・ピクチャーズのチャールズ・ミンツ (Charles Mintz) が『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』の制作をウォルト・ディズニーへ指示する。オズワルドがミンツの手によってユニバーサルで配給され、成功を収めたためディズニー側は製作費の値上げを求めたが、この要求は拒否され、またキャラクターの所有権がユニバーサル側にあると突きつけられる。交渉は決裂し、ディズニーは契約更新を拒否され、さらにミンツによる従業員引き抜き工作が起こり、ウォルトとアブはオズワルドに関する全ての権利に加えて、有能なアニメーターを手離すこととなった。ウォルト・ディズニー、アブ・アイワークス、ウィルフレッド・ジャクソンは『オズワルド』の製作を継続しながら別作品の企画を余儀なくされる。この企画でミッキーマウスが生まれた。「ウォルトは飼いならしたネズミをよく研究し、彼が醜いと思っていた耳・口・足などを大きくしポイントを付け1927年にミッキーマウスを考案した」という一般に知られるエピソードは架空の話である。そもそもウォルトはプロデューサーであり、アニメーターではない。アブ・アイワークスはミッキーを奪ったとしだいに共同経営者のウォルトを憎むようになり、ディズニーと決別し自身のスタジオを持つに至る。ウォルトは元々ミッキーをモーティマーと名付けるつもりだったが、妻リリアンの一声で現在の名前になり、その代わりにミッキーの恋のライバルであり、ミニーマウスの幼なじみとして、モーティマー・マウスが登場する[2][3]。恋人はミニーマウス。愛犬はプルート