ともに大きな | 毎日ブログ
 1年ほど前、ネットオークションサイト「ヤフオク!」の新たな規制を記事にした。絶滅の恐れのある生物を、個人が出品するのを禁止するという内容だ。出品の多くは野外から捕まえられた生き物だ。絶滅危惧種にとって乱獲は、開発や汚染などとともに大きな脅威となっている。生態系への悪影響を避けるための措置だった。 出品者の中には、多数の生き物を売りに出す人がいて、問題視されていることは知っていた。その中の一人が昨年9月末の規制後も「怪しいチョウ」を出しているとの情報提供を受けた。出品は昨冬のことだった。 取引の履歴を調べてみると、「蝶(ちょう)の越冬幼虫」とあるが、幼虫の姿はどこかで見たような形状をしていた。 山梨県北杜市のオオムラサキセンターに写真を見てもらったところ、ピントの具合で写りが不鮮明なものもあるが、オオムラサキの越冬幼虫である可能性が高いとのことだった。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種とされ、ヤフオクは個人による出品を禁止し