相変わらずの不正ジャッジ | アメと無智

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いろんなことに興味と好奇心を持っています。
時には無智を曝け出して語ります。
なるべく誰にでも伝わりやすい文を書きたいな(>ω<)

2011年世界選手権、細かく採点結果を解析していこうと思う。
公式サイトの表からコピペしました。わかりやすいように解説を入れています。

SP
http://www.isuresults.com/results/wc2011/wc2011_Ladies_SP_Scores.pdf
FS
http://www.isuresults.com/results/wc2011/wc2011_Ladies_FS_Scores.pdf

ぴかぴか(新しい)浅田真央ぴかぴか(新しい)

○ショートプログラム(SP)○

技       基礎点     GOE    GOE(その2)            要素点   ペナルティ
3A<<      3.30       -1.21   -3 -3 -3 -2 -2 -2 -2 -2 -3   2.09
3Lo       5.10        0.70    1 1 1 1 1 1 0 2 1          5.80
3F<+2Lo    5.50       -0.90    0 -2 -1 -2 -1 -1 -1 -1 -2    4.60
CCoSp4    3.50        0.86    2 2 1 2 2 1 1 2 2          4.36
FSSp4     3.00        0.57    1 2 1 1 1 1 1 1 2          3.57
SlSt3      3.30        0.79    2 2 1 1 2 1 1 2 2          4.09
LSp4      2.70        0.71    1 3 1 1 2 1 1 2 2          3.41
       計 26.40                             計 27.92

Total Element Score 27.92

☆Program Components☆
Skating Skills 0.80   8.00 7.75 7.75 7.75 7.75 7.75 8.25 8.00 7.75 7.82
Transition / Linking Footwork 0.80 7.50 7.25 7.50 7.50 7.50 7.50 7.50 7.50 7.50 7.50
Performance / Execution 0.80 7.75 7.50 7.75 8.00 7.75 7.50 8.00 7.75 7.75 7.75
Choreography / Composition 0.80 8.50 7.50 7.50 7.75 7.75 7.75 7.50 7.75 7.75 7.68
Interpretation 0.80 7.75 7.50 7.00 7.75 7.75 7.50 7.75 7.75 7.75 7.68

Factor(係数) 0.80

Judges Total Program Component Score (factored) 30.74
Deductions: 0.00

Total Program Component Score 30.74


<ショート>
Total Segment Score 58.66 



○フリースケーティング(FS)○

技        基礎点    GOE    GOE(その2)            要素点   ペナルティ
3A<<       3.30      -0.64   -2 -1 0 -2 -2 0 -1 -2 -1     2.66
3F+2Lo      7.10      0.70    1 1 1 1 1 1 1 1 1           7.80
3Lz e       6.00      -0.60    -1 0 1 -1 -1 0 -2 -1 -2      5.40
CCoSp1     2.00       0.10    -1 1 0 1 0 1 0 -1 0         2.10
2A+3T<<    5.17 x      -0.93    -2 -1 -2 -2 -2 0 -2 -3 -2    4.24
3F+2Lo+2Lo  9.79 x      0.50      1 1 1 0 1 0 0 1 1         10.29
1S        0.44 x      0.00       0 0 0 0 -1 0 0 0 0        0.44
FSSp4      3.00      0.64      1 2 2 2 1 1 1 1 1          3.64
SlSt3       3.30      0.71      1 2 1 2 2 1 1 1 2          4.01
3Lo        5.61 x     0.50      1 1 1 0 1 2 0 0 1          6.11
FCCoSp4     3.50 0.86 2 2 1 2 1 2 2 1 2 4.36
ChSp1 2.00 1.14 1 2 0 2 1 1 1 1 1 3.14
計 51.21                              計 54.19

Total Element Score 54.19

☆Program Components☆                                    平均
Skating Skills 7.75 7.75 7.25 7.75 7.50 7.75 7.25 7.50                    8.00
Transition / Linking Footwork 1.60 7.50 7.25 6.75 7.50 7.50 7.00 7.25 7.25 7.75   7.32
Performance / Execution 1.60 7.50 7.50 6.75 7.50 7.75 7.50 7.50 7.25 7.75      7.50
Choreography / Composition 1.60 7.50 7.50 7.00 7.75 7.50 7.50 7.00 7.50 8.00    7.46
Interpretation 1.60 7.75 7.75 6.75 7.75 7.50 7.50 7.25 7.50 8.25             7.57

Factor (係数)1.60
Judges Total Program Component Score (factored) 59.94
Deductions: 0.00

Total Program Component Score 59.94

<フリー>
Total Segment Score 114.13



ー表の見方の説明ー

・「技」
技と略しましたが、正しくは「行った技術要素」が略記号で書かれていて、どういう構成だったかが一目で分かります。

・基礎点の横に書かれた「x」
シングル・ペアのフリースケーティングでは、後半に行われたジャンプ要素・スロージャンプに対し、「x」がつけられて通常の1.1倍になっています。なお、2006年度からは小数第2位まで有効になりました。

・GOE
GOE(Grade of Execution)は、技術要素の出来具合に応じて基礎点から加減される点数です。
集計対象ジャッジが判定した4.演技の質を数値(これも配点表に定められています)に置き換え、それらを中間平均(最高最低を取り除いた残りを平均)した値になっています。

・GOE(その2)
技術要素の出来具合(演技の質)についての、ジャッジの評価です(これも一般にGOEと呼ぶので、上との読み分けが必要になることがあります)。
-3~+3の7段階で行われます。ジャッジNo.・名前・国籍などは示されていませんが、縦1列は同じジャッジのものになります。
(ずれていて見にくいですが…公式の表を見たい場合は一番上のリンクをクリックしてください)

・要素点
基礎点とGOEを足したもので、要素点です。
これが、その技術要素に対する審判団としての評価になります。
列の最後は総要素点、すなわち技術点です。Total Element Score は、これと同じになります。

・プログラムコンポーネンツ(演技全体に対する採点基準)
Skating Skills スケート技術 スケーティングの質、スピードなど
Transitions 要素のつなぎ 要素と要素の間のステップ、要素の入り方・出方など
Linking Footwork/Movements (同上) (アイスダンスでの表記)
Performance/Execution 演技力 身のこなし、スタイル、スピードの変化など
Performance (同上) (アイスダンスでの表記)
Choreography 振付け プログラム構成の調和、ハイライトの分布など
Interpretation 曲の解釈 音楽に合わせた動き、音楽の表現など
Interpretation/Timing (同上) (アイスダンスでの表記)
Timing タイミング コンパルソリーダンスのみで、音楽に合わせた動きなど

プログラムコンポーネンツについての、ジャッジの評価です。
10点満点で採点されています。
技術要素と同様、縦1列は同じジャッジのものです。
ある1列だけが他の列とは傾向が異なる場合、おそらく非難の的になるでしょう。

・平均
集計対象ジャッジが採点したものを中間平均(最高最低を取り除いた残りを平均)した値で、これも満点は10点です。
列の最後は、これに係数を掛けて合計した総構成点です。
Total Program Component Score (factorized) は、これと同じになります。

・係数
プログラムコンポーネンツの係数です。
どの競技でも10点満点で採点されますが、技術要素の数や難度の違いにより技術点は大きく違います。それとのバランスを取るため、競技ごとに定められています。

・Deductions
減点項目が並びます。減点がない場合は空欄になります。

* Time Violation(演技時間違反)
* Music Violation(音楽違反/シングル・ペア)
* Costume & Prop Violation(コスチューム、小道具違反)
* Extra Element(追加要素/アイスダンス)
* Illegal Elements(要素違反/シングル・ペア)
* Illegal Element/Movement(要素・動作違反/アイスダンス)
* Interruption in excess(停止/アイスダンス)
* Falls(転倒)



・技についての補足

1. 数字を除いた右端が“Sp”⇒ スピン
1. “Sp”の右はレベル、レベルがない場合もある
2. “Sp”の左は種類
* “CSp”⇒ キャメル・スピン
* “LSp”⇒ レイバック・スピン
* “SSp”⇒ シット・スピン
* “USp”⇒ アプライト・スピン
* “CoSp”⇒ コンビネーション・スピン
3. さらに左はフライングと足換え
* “F”⇒ フライング(~スピン)
* “C”⇒ 足換え(~スピン)
* “FC”⇒ フライング・足換え(~スピン)

2. 数字を除いた右端が“St”⇒ ステップシークエンス
1. “St”の右はレベル、レベルがない場合もある
2. “St”の左は種類
* “SlSt”⇒ ストレートライン・ステップシークエンス
* “CiSt”⇒ サーキュラー・ステップシークエンス
* “SeSt”⇒ サーペンタイン・ステップシークエンス
* “SpSt”⇒ スパイラル・ステップシークエンス(~2005年度)

3. 数字を除いた右端が“Sq”⇒ “SpSq”スパイラル・シークエンス(2006年度~)
1. “Sq”の右はレベル、レベルがない場合もある

4. 残りはすべてジャンプ
1. 「+」を含むものはコンビネーションやシークエンス、そこで分けて考える
2. 数字は回転数(1~4)、数字のない場合は1回転未満
3. 数字を除いた残りの部分は種類
* “A”⇒ アクセル
* “F”⇒ フリップ
* “Lo”⇒ ループ
* “Lz”⇒ ルッツ
* “S”⇒ サルコウ
* “T”⇒ トウループ
4. 特殊な記号1:“+SEQ”
* 例“3F+3T+SEQ”⇒ 3Fから3Tへのジャンプシークエンス
   cf. “3F+3T”⇒ 3Fから3Tへのジャンプコンビネーション
* 例“3F+SEQ”⇒ シークエンス扱い(2006年度~)
3回転以上のジャンプは同じ種類を単独で2度行ってはいけない(ザヤックルール)が、仮にそうなった場合でもウェルバランスの範囲内であれば、2つ目をた だ1つのジャンプで構成されたジャンプシークエンスとみなすことで得点が与えられる。これは言わば、その認証マーク。
5. 特殊な記号2:“+COMBO”
* 例“3F+COMBO”⇒ コンボ扱い
FSに関しては上のシークエンス扱いと同じ(~2005年度)。
SPではコンビネーションが必須だが、予定していたところで転倒してできなかったり、間にステップが入ってシークエンスになってしまったりした場合に、同 じようにただ1つのジャンプで構成されたコンビネーションとみなすことで得点が与えられる。
6. 特殊な記号3:“<”
* 例“3F<”⇒ 3Fを試みたけれど回転不足、点数は2F分

5. 右端(またはジャンプの1つひとつ)に“*”⇒ ルール違反をして無効となったもの

採点結果の見方、については こちらのサイトを参考にしております。
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/9074/detail/judges.html


2011年ルール改定
ジャンプ基礎点と加点の幅が大きく変わりました
http://deep-edge.net/sov.html



公式サイトの表をじっくりみて、演技を何回も動画サイトで見直した。

回転不足をやたらと派手に減点する現行の狂ったルール。
これは難しい技に挑戦し続ける、挑戦者にとって脅威以外の何者でもない。

安藤美姫選手は、もう4回転に挑戦しなくなった。
まだ不安定な4回転を跳ぶより、確実に決められる技をより美しく丁寧に…
ルールに合わせてプログラム構成を変えた。
かつてセカンドの3ループで世界を獲り、4回転サルコウの大技にあれほどこだわっていた選手が、どちらも入れずに再び世界を獲った。

浅田真央選手の場合は…
3Aを跳ぶことをやめませんでした。
彼女は挑戦者であり続けた。その結果が、これです。

2010年に行われた、トリプルアクセルのルール改定。
トリプルアクセルが多少回転不足でも中間点出します!!
という新しいルール。
3Aの場合
●4分の1未満の回転不足→認定、基礎点8.50。
●4分の1~2分の1未満→プロトコルに3A<表記。基礎点6.00
●2分の1以上の回転不足→プロトコルに3A<<と表記。基礎点3.30
となりました。

今回、浅田真央が跳んだ3Aは、SP、FS、両方とも、「3A<<」の評価です。
ショート、フリーとも、トリプルアクセル(3A)が、ダウングレード(DG)され2Aの基礎点からさらに減点。しかし、スローでよく見ると、DGは厳しすぎる。UR(回転不足)相当。
(補足:特にフリーの3Aは、HD画質のスローで何度見ても、0.5以上の回転不足にはなっていない。ほとんど回転は足りているくらいだ。DGは絶対におかしい。これは、ISUに抗議すれば認められるかもしれないくらい、酷い。悪意を感じる。)

これもまた、新しい「浅田つぶし」のためのルールだったんでしょうね。
ISUがルール改定したので、ショートでも、フリーでもどんどん3Aを跳んでください、と。
そして世界で唯一3A(女子)を安定して跳べる浅田真央にトリプルアクセルを飛ばせる。
その結果は、絶対3Aを認めない、厳しい回転不足の判定、点数を与えないのですね。

何しろ、他に跳べる選手が女子にいないので…
浅田真央が3A回転不足を指摘されまくっても、素人目には本当に足りているのか、足りていないのか、わからない上に比較する選手もいない。
男子では飛ばれていますが、浅田真央より厳しい判定をくらう例はないんです。

フリーのPCS 59.94は、全体の7位。
レオノワ、マカロワ等よりも低く、平凡な演技だったキム・ヨナより7点も低い。
浅田真央の実力・実績から考えれば、ありえない低さ。

ショートの3FのURも、スローでみると、厳しすぎる。
他の多くのジャンプ、スピンのGOEの加点も、キム・ヨナ、安藤美姫らと比べると、全体的に、不自然に低く抑えられている。

キムヨナは3ルッツの大ミスでGOE -1.5
浅田真央は3Aの軽度のミスでGOE -1.21
それどころかキムヨナが最初こけたジャンプで+1点、GOEを加点したジャッジがいた。
確実に尻ついて転倒したジャンプに+1がついた前例は、ない。
ステップから跳んでない上にステップアウトで-3じゃなかったら、どんなジャンプが-3なのでしょうか?
普通だったら-3レベルなのに、-3をつけたジャjッジは9人中たった3人。

この転倒ジャンプに+1点がついたことについて更に言及すると、
他の選手の「要素抜けジャンプ」の判定をみればすぐわかる。

Viktoria選手
1A -3 -3 -3 -3 -3 -3 -3 -3 -3
Belinda選手
3S -3 -3 -3 -3 -3 -3 -3 -3 -2

ヨナ選手
3Lz -2 -3 -3 -2 -1 -2 -2 1 -3

…挙げればきりがない。


それでも、それでも浅田真央は、
挑戦し続けることをやめないと思います。
彼女がそれを望んでいるから。
これまでの彼女の姿をみていれば、想像がつきます。
いろんな人から、
「あなたは難しいことをしなくても、もっと簡単な技を文句のつけようのないように完璧に決めれば金メダルなんて簡単にとれるんだよ」
と、言われているにも関わらず。

彼女は何と戦っているんでしょうね。
いつもより4,5キロ痩せたらしいです。
震災を目のあたりにして精神的に落ち込んだ、と言われていますが…
本当にそれだけなのでしょうか。

何度でも言いますが、フィギィアスケートはスポーツです。
表現力、流れ、心に訴える演技力…
もちろん、それらはフィギィアに必要なもの。
しかし、それらを極めたいのであれば、「アイスダンス」という種目がちゃんと存在しているんです。

フィギィアで最も重要視すべきは、どれだけ難しい技を、どれほどの精度で跳んだかということ。
そうあるべきなのでは?
どうして、おかしな方向にばかりルール改正がされていくのか。
ジャッジが自分の「主観」で、加点や減点を行う。技術力でカバーしきれないほどに順位操作が行われる。
アスリートが怪我や危険を覚悟で、難しい技に挑戦していく、その心を削っていくばかり。

プルシェンコがISUに強く訴えたことで、少しは変わるのかと期待したこともありましたが、
ISUはプルシェンコを試合出場停止の処分に科しました。
公然と行われる不正…
フィギィア界の実力者、コーチ、メダリスト…
どんな人が訴えかけても、ルールは変わりません。

フィギィア界はずっとこのまま、変わらないのでしょうか?