先日1通の手紙が届いた。
数年前ポルトガルへツアー旅行したときに、ご一緒してとてもお世話になった
島谷さんご夫妻の奥さまからだった。

開けると先ず目に入ったのがハガキ大のメッセージカードだった。
そこには次のように書かれていた。

この度、寿命によりお別れする事となりました。

素晴らしい友人・知人、かけがえのない家族に恵まれ、
一度きりの人生を、実に豊かに過ごすことが出来ました。

私の人生に彩りを添えて下さり、本当に有難うございました。

これから先は宇宙の塵となり、
他の生命の誕生に参加することになるでしょう。

心より感謝を込めて、"さようなら"


ラストメッセージを読んで思わず目頭が熱くなった。
人生はこれからだというのにもうこの世を去ってしまうなんて
信じられなかった。
奥さまと一緒にもっともっと充実した楽しい人生を積み重ねたかったのに
違いないのに。

その下の奥さまの手紙に、少し前に島谷さんが病気で永眠されたことが
書かれていた。

ダルジールも妻を病気で早く亡くしているのでよくわかるのだが、
奥さまのお悲しみを思うと辛い気もちになる。
奥さまにはご主人さまの分まで長生きしていただきたいと思う。

それにしても運命は過酷である。

きょうの曲は、ブラームスの「交響曲第1番<第4楽章>」(カラヤン指揮
ベルリンフィル)を捧げたい。勇気をを与えてくれる曲である。フィナーレの
5分は特にすばらしい。