「親知らずを抜くと言われたのだけど抜かないと駄目」
ということで、昨日と今日とお二人の新患さんがお見えになりました。
今日の新患さんは、親知らずが虫歯だったのですが、もちろん抜くことはなく、虫歯の治療と必要な噛み合わせの調整だけで終わりになりました。
昨日の患者さんも、親知らずを抜かずに、虫歯の処置だけで、あと数回の来院で終了の予定です。
今回は『親知らず』について書きたいと思います
sizが自然歯科で働く前のお話ですが、
親知らずを抜いたら、手前の歯が次々に駄目になって、40代で入れ歯になった
親知らずを抜いたら、手前の歯が駄目になって、その上の歯も駄目になって、歯も身体も具合が悪くなった
親知らずを抜いたら、顎がずれて、身体がずれて、腸がねじれて下痢になって、体重が5キロも痩せて大変だった
etc...
というような患者さんが来院されたそうです。
それから、先日は奥歯が抜けてから、手前の歯がグラグラしだして、歯茎が腫れて歯も痛い。
ということでお見えになった新患の方もいました。
噛んでいても・いなくても、たかが親知らず。されど大事なのが、親知らずのようです。
砂山に植わった数本のクイのうち、一本を抜くと、他のクイがグズグズと駄目になるように、親知らずは他の歯を支えているといえるのかもしれませんね。
親知らずを抜いた事で、噛む時の筋肉である咬筋、側頭筋等が引っ張られて、今までの噛み合わせと変わった、上の前歯と下の前歯があわなくなったという患者さんもいるようです。
それから、
20歳前後に生えてくる親知らずですが、生えてくるときに痛いですよね。
でも、その産みの苦しみが、顎の成長を促す作用もあると言えるようです。
と言うのも、
片側の親知らずが『痛い』と言って反対側の歯で噛んでいれば、痛い側の歯が伸びてきて、筋肉がそれにあわせて成長していき、顎の成長にも関係するという事です
盲腸に意味があるように、実は今は知られていないだけ、証明されていないだけで、親知らずにもなんらかの隠された意味があるのかもしれないですね。
ご紹介したのはほんの僅かな症例にすぎないのかもしれません。
でも、親知らずはけなげにも裏方として頑張っているの、かも。
親知らずの虫歯も、痛みも、噛み合わせが関係しています。
その無理をとって、顎の調和がとれるように少し削って調整すると、親知らずの痛みも退いてきます。
その
親知らずを抜く
抜かない
いろいろな事が起こる可能性もあるんだと知った上で、ご自身でよりよい選択をしてくださいね
最後までお読み頂きありがとうございました