「眠いなら二度寝しちゃえ!」。こんな悪魔のささやきが起床を促す天使の声に勝る毎日…。フトンから出るのがツラい日々が続きますが、スリープクリニックの遠藤拓郎院長によれば、寝起きを悪くする原因は「体内時計の乱れ」「悪質な睡眠」「不適切な長さの睡眠」の3つだとか。
「人には体内時計という機能があり、日本で生活している人であれば、21時になると眠気を催すメラトニンというホルモンが分泌され、23時には体温が下がって睡眠に誘われます。一方、朝3時から7時前後は体内の栄養素をエネルギーに変えるコルチゾールというホルモンの分泌がピークを迎え、起床後に活動するための準備が行われます。従って、このリズムから外れるような睡眠をとると寝起きが悪くなるんです」
リズムが乱れるきっかけとは?
「たとえば、いつもは朝7時起きの人が、休日昼過ぎまで寝たとき。この場合、コルチゾールの分泌が低い状態で起床するため、睡眠時の省エネモードから活動モードに切り替えるエネルギーが不足気味となります。また、各ホルモンがバランス良く分泌される時間帯が23時~7時の8時間程度なので、長時間の睡眠も寝起きを悪くします」(同)
それで休日、寝過ぎるとダルくなったりするんですね。ちなみに寝起きを良くするポイントは?
「ひとつは、コルチゾールの濃度が高い5時半~8時半ごろに起床し、太陽光を浴びること。太陽光には脳内のメラトニンの濃度を下げ、体を活動的にする効果があります。もうひとつは、起床時間から逆算して6時間、7時間半など90分サイクルの睡眠を確保すること。21時以降、間接照明に切り替えると、メラトニンの分泌が促進され、自然な眠りを誘発しますよ」(同)
どうやら、良い寝起きを迎えるには規則正しい生活を送ることが重要みたい。皆さん、高価な腕時計と同様、体内時計も一生ものとして大事にしましょう!
(* アメーバニュース参照)