4月2日(土)
以前から見てみたいと思っていたミノコバイモを探しに入道ヶ岳へ行ってきました。
数年前に藤原岳に探しに行った特は少し早くて福寿草の群生しか見られませんでした。
暖かい冬、寒くて雪が多い冬などタイミングが難しいのです。
「ミノコバイモ」とはもともとは現在の岐阜県山県市で発見されたと言うことで「美濃小貝母」と名付けられたようで岐阜県、三重県、愛知県で見られるようですが絶滅危惧種で自生地が減っている様です。
ネットで情報を得ると入道ヶ岳の井戸谷コースで群生が見られると言うことで行ったのです。
タイミングがずれると見られないので運に任せて行ってみました。
東名阪の工事渋滞を回避して下道にしたら迷ってしまい登山者用に開放された椿大神社の第三駐車場に着いたのは10時でした。
それでも鈴鹿セブンマウンテンでは人気が無いのかがら空きでまずは椿大神社に参拝をしてから登山道に向かいました。
登る前と下山後には必ず椿大神社に参拝しましょう
15分ほど歩くと井戸谷コースの登山道に着いたが井戸谷の土石流の凄まじい痕跡に驚かされました。
砂防堰堤も埋まり大岩がゴロゴロして完全に伏流水になっているのか途中までは水流もない。
平成20年9月の豪雨災害の爪痕はかなり凄まじいです
途中まではスギ林の中の急登を登ると沢沿いになります。
スギ林の中ですが結構きついです
沢を渡り沢沿いを登ります
沢沿いにネコノメソウ、ハナネコノメソウ、登山道脇にはタチツボスミレ、ミヤマカタバミ、、ヤマルリソウ、ニリンソウ、ミヤマハコベが見られますが目的のミノコバイモは見られません。
ネコノメソウ
ミヤマハコベ
ヤマルリソウ
ミヤマカタバミ
沢沿いの右岸側にハナネコノメソウの群生がありその近くに一輪だけ単生でミノコバイモが有りました。
ここから先で群生が見られるのかと期待が膨らみましたがなかなか見つかりませんでした。
ハナネコノメソウ
一輪だけのミノコバイモ
ミヤマエンゴサク
人とはコミュニケーションをとるものですね~
途中ですれ違った方に「ミノコバイモを探しているんですけどなかなか見つかりませんね」と話しかけると彼は「この上の沢沿いに大きな岩があり沢の方から見上げると群生が見られますよ。ここでは一番の群生地ですよ」と教えていただきました。
もし、彼に教えてもらわなかったら今回も群生は見られなかったでしょう。
ついにミノコバイモの群生が見られました~
ミノコバイモの群生が見られて目的を達成したのでそのまま下山しても良かったのですがせっかくなので頂上を目指して椿大神社の奥宮をお参りすることにしました。
笹原の急登を登ります
途中で昼ごはんにして30分休憩し笹原の急登を登りアセビ林をくぐって笹原の頂上へ1時に到着しました。
頂上回りもアセビの群落です
奥宮登頂・・・鳥居はありますが祠はありません
花の写真を撮りながら休憩しながらでも3時間でした。
下山は北尾根コースを選びました
下山は北尾根コースを下りましたがアセビの群生林の中をひたすら下り2時間掛かりました。
アセビのトンネルを下ります
下の方ではブナ科の原生林があり秋のきのこが期待できそうな場所はありましたが花はアセビの花だけでしたのでお勧めできません。
ここは北尾根コースの入り口です^^
入道ヶ岳のミノコバイモの見ごろは年によっても多少異なりますが3月末~4月10日頃でしょうか。
天気:曇り、風有
気温:12℃~15℃