仕遊のブログ

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独立・起業して20数年
悪戦苦闘している日常を綴ります

お盆休みはどこへ行っても混んでるから嫌だ。

近所に中途半端な商業施設があるものだから、道路も渋滞してるし。

もうさあ、せっかくの休みなんだから近所でウロウロしてないで遠くに旅行でも行きなさいよ!…て、どの口が言ってるのかって?

 

年末年始やGWは休みの合間に「どれクレーでも撃ちに行くか」と射場の混雑状況を確認することはあるが、お盆休みに限ってはそれが無い。暑い中で撃ちなくないのだ。

以前、夏の猛暑の中で技能講習を受けたことがあったが、しっかり水分補給をしていたにもかかわらず脱水症状一歩手前に陥り、懲りたことがあった。

それと夏場のクレー射撃は汗で銃床がすべり、頬付けが甘くなって余計に当たらなくなるので間違っても撃ちに行こうなどとは思わない。全くもってヘタレである。

 

先日、墓参りに向かう途中、以前お世話になっていた銃砲店の前を通りかかった。

考えてみれば銃砲店なんてもう何年も行ってないなあ。

クレー射撃を始めた当初、弾は必ず決まった銃砲店で購入しその銃砲店が協賛している射撃会にも参加していたので、銃砲店との繋がりも深かったが、いろいろと嫌なことがありその銃砲店に行くのをやめてしまった。

その後、他店でトラップ銃を購入ししばらくそちらに通っていたがその店が移転で遠くなり頻繁に通えなくなったので、銃砲店そのものに足が遠のいてしまった。

おかげさまで購入以来トラップ銃は動作不良を起こすこともなく、たまに行くクレー射撃でも調子よく発砲してくれる。(自身の腕前は調子悪いけど)

初速や弾速を気にするほど腕もこだわりもないから、弾は射場のもので十分。そんなわけで銃砲店にはかれこれ7年くらい行ってない。

 

 

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銃砲店て、銃や弾の購入だけではなく情報収集や知識を広げる場としてとても重要な存在。

ベテランの常連客と顔見知りになれば、いろんなことを教えてもらえるし相談にも乗ってくれる。鉄砲撃ちにとって銃砲店は大切な憩いの場なのだ。

そういった意味でも行きつけの銃砲店を作っておくべきなのだが、今は猟もやらないし年に数回程度のクレー射撃だから取り立てて情報の収集も必要ないため、どうも銃砲店の敷居が高くて行きづらいのが現状。

仕事に少し余裕が出たら新しく銃砲店の開拓でもしてみようかなあ…とそんな思いで休み中に銃砲店を検索してみた。

SHOOT/HUNTというウェブサイトを見てみると、地元千葉県においては目新しい銃砲店は無かったが、東京都を見てみると銃砲店が増えていた。

国内の射撃人口が年々減少の一途をたどっている中で新規オープンした銃砲店。

時代に逆行し、この無謀ともいえる行動に踏み切るとは一体どんな銃砲店だ?とウェブサイトを覗いてみた。

 

そこはf-rangeさんという銃砲店。

まず驚いたのが東京・表参道に店があるということ。

表参道は世界的な有名ブランドショップが軒を連ねていたり表参道ヒルズがあったりと、都内のみならず日本国内でも屈指のお洒落タウン。そんなところに銃砲店をOPENするとは凄すぎる。

また、表参道がある渋谷区は自分が把握しているだけでこの他に4軒あり、銃砲店の聖地みたいな印象。

ほおー!店舗がテナントだとすれば月の家賃はいくらなんだろう?と、鉄砲とは全く関係のないところに食いついた私…せこいなあ。

そしてスタッフの皆さんが若く「手に職を持った30~40代のシューター達が集い、立ち上げたお店です」とある。

詳しく見てみるとショーケースに多くの鉄砲が並んでいる従来の銃砲店スタイルではなく、店のブログには「当面の間、ショールームは設置せず、店舗は作業場と在庫保管場所としの機能しかありません」とあり、ネットで受注した銃や弾を受け渡すスペースのみの様子。

また、「代々続く伝統ある古き良き銃砲店とは一線を画すアプローチで、皆さまと繋がっていきたいと思っております」と記されており、場所(表参道)といいスタッフといい店主催の射撃会の案内からもターゲットは「若い人」ということ。

よく銃砲店で見かける他人の悪口と能書きを口角泡を飛ばし喋り続ける老害ジジイなどは眼中にないのだ。

 

以前お世話になっていた銃砲店は「代々続く街の鉄砲屋さん」で、ともかく若い客が居なかった。

店構えも古く若い客が居ないから尚更若い人が寄り付かず、既存の古い顧客だけで商売をするから徐々に衰退していく。

これが今の銃砲店の実情だろうな。

射撃人口の減少に加え、現行の法整備(銃刀法)や銃所持手続きの煩雑さ、費用などが足枷(あしかせ)になっている面を考えると、とても厳しい業界だと思う。

そうした中、年齢層の若い人たちにターゲットを絞り、新しい銃砲店スタイルを開拓しようと果敢にアタックしているf-rangeさんにはエールを送りたい。

自身が22年前に起業した時、生き残りと新しいスタイルを必死に模索していた頃と何となく被ってね。