音の次元の世界を書き続けています。

 

この次元の世界は無の世界に属します。

簡単に言うと目に見えない世界。

目には見えないが、確かに、あるもの。

 

昔の日本人はその生活の中で、無の世界を感じ取っていたのだろうと思います。

万葉集の和歌にも多く見受けられます。

 

人間の世界は文明の発展とともに、無から有の世界にシフトして来ました。もちろんそこには便利さや手軽さもあり、楽に生活できるようになって来たのも事実です。

 

しかし、ベースは無の世界にあります。

例えば、ヨチヨチ歩きの赤ん坊を見るとその仕草に思わず笑みが浮かびます。

この「思わず」というのは無の世界に属します。

 

ドラマを見て、とあるシーンや言葉に心を打たれる事もあります。そんな時は一所懸命生きて来て良かったとつくづく思います。

 

佐川幸義さんと言う合気道の達人の事を書いた「透明な力」という本があります。木村達雄さんと言う方が書かれた本です。

私も一時期、空手の世界ですが、とある達人と称される先生に教えを請うていた時がありました。K-1の世界などを見る方はそこにパワーというものを感じると思いますが、達人のレベルになると逆に何の力も感じません。

これ以上、指一本分でも近づくと命に関わるなという気配だけを感じます。

柔らかい方ほど、強さがあります。

 

これは日常の人間関係でも同じだと思います。こちらが構えるから相手も構える。闘いの気配を出すと相手も出してくる。

いかに調和して、本心から相手と話ができるかが大事です。

 

それは音の次元にも存在します。

私がこのブログで紹介する音は、時に水であり、時に空気であるので、そんな事あるのかと思われる方が多いと思います。

 

しかしながら、それがある以上、その世界に触れてお伝えして行こうと思っています。

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。