シングルマザーという言葉、今は普通に聞く事ができます。

 

わずか40年ほどのあいだに、ごく普通に聞き慣れるようになりました。

 

夫婦の離婚によって犠牲になるのは常に子どもです。

 

もちろん離婚の理由には、さもありなんというものから、どうみても子供への愛の欠如だろうというものまでさまざまです。ひとくくりには話ができません。

ですが、子供の心に深い傷(KIZU)をつけてしまったおのれの足りなさはしっかり向き合わないと次の幸せはやってきません。そうしないと同じ事をくり返すようになってしまいます。

 

母(はは)(HAHA)の愛は海よりも深し(HUKASI)と言われます。

浅い(ASAI)深い(HUKAI)という言葉がありますが人間はとかく隠されたものや秘められたものに心を掴まれる傾向があります。だから(A)(あ)の世界より(U)(う)の世界に魅力を感じる傾向となります。

「深い」は善で積み重なった魅力、「浅い」は悪で経験の少ない軽いものという捉え方。

 

ところが、母(HAHA)は、(A)の音を使います。(H)は時間や気が利いたという質を待ちます。

つまり「母」(HAHA)とは時を超えて愛を降り注ぎ続けるという次元にあります。

日本語の「はは」という音は母の本質そのものを伝えています。そこには派手さはありませんが、太陽の光のように普段は気づきにくい愛の存在があります。

太陽系の惑星でいうと金星の働きになります。金星は地球を始め、太陽系の一般の惑星とは自転の向きが反対です。

学校に行く子供にハンカチは忘れてないか、弁当は忘れてないか‥、(H)の気づきの質で子供を育てて行きます。

 

一方、「父」(ちち)(TITI)は創造性を持って、孤独な中、現実(I)の世界で生きる知恵を子どもに与える(T)の世界。

子供に魚の釣り方、狩猟の仕方、敵との闘い方など、毎日起きる出来事の乗り切り方を教えて行きます。

 

いつのまにか日本語が崩れて「パパ」「ママ」の時代になって来ました。あまり書くと暗い話になるので、「はは」「ちち」という音を大事にしていただけると祖先は喜びます。

今を生きる私たちにバトンを渡してくれたものが「はは」であり「ちち」という次元になります。

 

この母と父の話は、当ブログで何回も書いて来たので、うるさいオッサンだなと思われる方もいるかもしれません(^^)

 

この何回もというのは、今の時代でいう「うざい」という感覚で捉えられるものだと思いますが、その意味でもっとも「うざい」もの、実はそれは私達の名前の音です。これほど人生で呼ばれてきた音はありません。

もっと言うと、実際に現実の世界で呼ばれる音そのものの働きの事になります。

 

良い言葉遣いとは、丁寧に行儀良い、よそ行きの言葉ではなく、言葉とその音の働きが一致する遣いかただと思います。

 

「母」(HAHA)の愛は深いと言いましたが、それは(A)(あ)の世界が司(つかさど)っています。

 

日本語の音の世界を素直な気持ちで見つめると普段気づかない事に気づいてきます。何気なくアスファルトのスキマに咲く花のように、あれっ!こんなところにという感じでしょうか?

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。