Benson Preampを買いました。
あまりに鬱になってしまっているので、気晴らしに色々買ってやるかー！なんて。
PODGOに気をよくして、もう一つくらいマルチエフェクターが欲しい。できればZOOMのG11とかがいいな。
とか思ったんですけど、色々迷ってるうちに、
使い勝手とかが違う同じようなもんを集めてなんかいいことあんのかな？みたいな気持ちになってきて、歪みペダルを買うことにしたんですよ。なんか、ここは人それぞれの考え方なんですけど、マルチとか、ギタープロセッサって、基本的には同じもんに感じられるんです。ですから、違う商品同士、そこには明確に差があり、区別があり、ランク分けがある。同じ価格帯だと、それは『違い』に感じられるかもしれませんが、よっぽど、古いマルチが好きだとか、やすい機材を使うこと自体に力を入れている人以外には、そうなんだと思います。
けど、アナログペダルって、高価かどうかで差は生じないものな気がしていて。というか、差とかはなく、ただ単に、世界観の違う同等の別のもの、という感じがしていいんですよね。ヴィンテージペダルも、OD3も、音が違う別のペダル、みたいな。
まあ、SEX MACHINEGUNSのANCHANGは、マルチとかああいうのが好きでいっぱい使ってるらしいですし、SEX MACHINEGUNSも好きだしで、マルチは安っぽいただのクソとかいうつもりはなく（自分も買ってますしね！）、高機能で便利で必需品なんですけどあんまりロマン的な部分は薄いね！という。
で、Benson Preampは、世の中に出回り始めてから、なんかの動画を見てすぐに
うわー！これいいやん！
てなりましたが、アンプとかギター本体に気を取られているうちに、時は流れ。。。的な。アンプに気を使い出したら、なんかワウとノイズゲートくらいしか使わなくなった時がありましたしね。
デジマートでペダルを色々見てたら、色々出てくるんですよ。本当に。でもまあ、前から気になってるし、突撃してみたんです。
すごいいい音のペダルでしたけど、動画で見る限りでは、ブルースやJAZZの人向け。ハード・ロックも行けそうな感じはしましたけど、JAZZの人が
いやおれ、ハード・ロックとかも好きだし
とか言って弾きそうな感じのハード・ロック感で、いわゆるメロディアス・ハードとか、そういう本当にハード・ロックなハード・ロックには向かないんだろうなー、と思ったりしました。ハード・ロックを弾きたいわけでも得意としているわけでもないんですが、早い話、激しい音楽が無理そう、というヤツです。
で、買ってみて、意外と小さい筐体にびっくりしつつ、全部センターにして、PODGOのセンドリターンに入れ、デラックスリバーヴのモデリングを歪ませてみました。
自作曲（！）を弾いたり、ちょっとジミヘン弾いたりして。。。
いけるんちゃうの、これ！
確かに、ディストーションとか、ああいうペダルではないのですが、パワーコードを弾いても音が潰れないので、演奏のシンプルな激しさというか『パワーコードをかき鳴らしてる感じ』が、よりエッジを持って迫って来ますね。
ソロになっても、変な細さはないですし。
激しいっつーか、パンクに合うやん。というのが正直な気持ちで。渋い音楽専用機と思いきや、激しいのもいける音ですね。もちろん各ジャンルには『このジャンルならこの音』であったり、必ず通っておくべきサウンドの傾向があると思いますので、そういうものに必ず沿えるというわけではないと思います。しかし、とりあえず、自分の好きなもんを弾いてみてはどうかな？と思います。少なくとも何を弾いても
『定石通りではないんやけどアリやな！』
とは思うんじゃないですかね？もちろんストレートに
『これよこれ！』
な場合もけっこうあると思います。
難点があるとすれば、思ったより歪むので、チューブスクリーマーとか、ケンタウロス系とか、有名なコンプのコピーとか、ああいう『倍音が整う』とか『音の太さが加わる』感じの雰囲気系ペダルではないので、そこを期待して買うと用途に違いが出てくるかもしれませんね。ちゃんとはげしく歪むペダルだと思いました。
自分がパワーコードさんなので、こういう感想になりましたが、僕が見た試奏動画では、JAZZやブルースが弾かれていて、それを見て気に入りました。なので実は激しいペダルでそっちには合わない、なんてことはないと思います。
完コピとか、ジャンルの縛りに従う必要がなく、ただエッジの立った音で自分の演奏をすればいい、そういう人はこれ1個持って行って、スタジオやライブハウスのアンプに突っ込んだら、けっこう完成できるんじゃないですかね？
いいペダルでした！