ACID PROでようやく一曲仕上げました。曲自体を公開せずに、DAWの使い心地を説明する記事なので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、たまたま見に来ていただいた方、ちょっとお付き合いいただけませんか。
ACIDというと、新規購入候補にも、乗り換え候補にも入ってない方の方が多いかと思いますが、音楽をやっている人に多い発言と言えば
人と被りたくなくてー。
ですよね。ひとまずはそういう用途にぴったりなんで、天の邪鬼を地でいくみなさんにまずおすすめです。僕はまあフツーの人ですけど。
それでは、良いところと、最悪だったところに分けてレビューしたいと思います!
☆良いところ
〇GUIがいい。
GUIは、元々やや事務的、古臭いと言われていたGUIを『8』の時に黒くしただけなので、まあそんな感じなんです。しかし、すべてのものがわかりやすいところに配置されているので、DAWの概念がわかっていれば、まずはマウス中心であまり考えずに操作出来ます。最近はどのDAWにもついているワークスペースのカスタマイズ機能も自由度が適度で、作りやすいです。とにかく情報量の多い画面を作りたい人には向かないと思いますが、単純にミキサーとアレンジ画面プラスα、ということなら、けっこう使いやすいです。そういう実用的なところもそうなんですが、単にデザインがけっこう馴染みましたね。おじさんだからかな。。。
〇ミキサーを長く出来る
Bitwigもかなり好きで、試用版をかなり使い倒してたんですが、Bitwigにしなかった理由がこれです。フェーダーは長い方が、気持ち的にやりやすい。
〇マウスを持っていくとホイールで操作できる。
プラグインのダイヤルやフェーダーにマウスを当てるとホイールで上下できます。基本的な機能はだいたいこれでいけます。かなりざっくりした動きですが存外
に便利です。
〇付属プラグインがいい。
特にModernEQがいいです。ボーカルを通すために、楽器群をまとめたバスに挿して、ボーカルをスッと通すための帯域を多少削ったりするんですが、そのポイントをさがすのもやりやすかったですし、何より、うまいこと楽器隊を変に奥に行かせずにボーカルを立たせることが出来ました。MAGIXの純正エフェクトはなかなかいい出来でした。ソフトシンセとかソフト音源は微妙ですが。。。あ、VARIVERBEも良かった。
〇音がいい。
意外と音が良かったです。とにかく『作りが古い』と耳にするDAWなので、音質は微妙なんだろうな、というイメージでしたし、録音している時は、何を録音しても丸い、高域が立ってない音になるな。。。と感じていましたが、パンやリヴァーブのかかり具合もわかりやすかったですし、コンプの突っ込み具合もよくわかりました。で、ミックスを終えて音圧を整えると、けっこうシャキっとした感じに出来たと思いました。録音時に感じた丸さは何だったの、という。色々聴こえやすくてミックスしやすかったです。
次は、★最悪なところ。
●落ちる
よく落ちます。連続して操作すると落ちやすいので、ショートカットとか使ってワーッて使う人には向かないかも。
●ミックス段階になると、保存が不安定。
ミックス段階になるとフェーダーとかを動かすことも多くなるんですが、ちょいちょいエラーがあります。保存して、また後日立ち上げると音が出ないトラックがあったり、ソロスイッチを押してもミュートにならないトラックがあったり、操作していないスライダーが全振りになったり。ミックスが完成したら何故か起こらなくなりましたけど。
●書き出しのルールが少しだけ面倒
曲が完成したら、1本の完成したイベントが入ったトラック、完成したWAVEファイル、mp3を書き出すようにしています。特に意味はないのですが強いて言えば『終わったよー!』という気持ちになるためですかね。その時に、多少戸惑いましたね。小節のアタマからではなく、拍単位スタートで書き出そうとすると、ハンパな部分は書き出されなかったり、リアルタイムで書き出そうとすると、ループリージョンで曲の長さを指定出来ず、一番長いクリップに合わせて書き出されたり。。。そんなんどうでもええやろ、てとこが設定出来ない。。。あと、『その時だけのバグ』みたいなのが多いDAWなのでACIDを使ったら必ず起こることなのかわからないのですが、書き出し形式を指定する際、『96khz24bitステレオ』だけが選べなかったというかメニューの中になかったですね。ちょっと怖かったので、結局、なんとなくインストールしていた古い型のSoundForgeで色々書き出しました。ただ、いいな、と思ったのは、アプリをまたいでも、レベルの相違はなかったんですよ。CUBASEやReasonからSoundforgeに移すとマイナス1.0で止めたはずのファイルでクリップしてしまったりしてたんですが、それがなかったんです。出自が同じなんで当たり前かもしれませんけど。
●アップグレードが凡庸以下
これはMAGIXのお家芸なのかもしれませんが、新バージョンに目新しい要素とかがあまりなく、ほぼバグフィックスとおまけの増量、的な。まあ、新バージョンに何をいれるかは各メーカーの自由なんですけど、他のDAWはこれくらい無料でやってくれてるよー、という内容ばかりで、なんか、すごい迷いますね。裏を返せば、SamplitudeにしろACIDにしろ、他のソフトにしろ、安定度以外の機能性に関しては他社のソフトのかなり先を行っている部分もけっこうあると感じますので、逆にあまり強化しなければならない新機能ってないのかもしれませんね。中途半端なセッションビューとかも、そんなに必要ないですしね。欲しければliveを買うのが一番いいと思いますし。
こんな感じです。マイナス面を書いてると、こんなもんよく使うな。。。という気持ちになってきましたが、曲を一つ完成させた瞬間を思ってみると、
楽しかった!ACIDいいなー!
という気持ちが勝っていました。個人的に、色んなDAWにちょこちょこ残したネタを曲として完成させていって遊んでいる最中なので、今使っているのはReasonなのですが、そういうのが一段落したら、またゼロからACIDを使いたいですね。