新しくロードボックスを買いました。JohnnySoundというECサイト(実店舗はあるかな?です)で売っている、ReactorZ50というヤツになります。



ロードボックスと言っても色々ありますけど、この場合は、パワーアンプに真空管を使っているギターアンプの、プリアウトからではなく、スピーカーアウトから(つまりはパワーアンプでの音の変化を取り入れる)信号を録音したり、ミキサーやオーディオI/Oに入力できるアレです。


今使っているのはMESABoogieのCabCloneの、前の型のやつです。もうなんだかんだで5年くらい使ってるかもしれませんね。




さすがメサ、というかなんというか、品質が変わったり故障したりもなく使えていたのですが、音自体はけっこう変わってしまうので、ジレンマも抱えながらの使用でした。いい音で、演奏も楽しめるんでさけど、高域が落ちて中低域にやや寄せた音色になってしまうので、家にあるアンプ、VOX AC30のVOXらしさがまるごとない感じになってしまうんです。もっとAC30をスピーカーで鳴らした時の音に近づけはしないもんだろうかと考えていました。けど、CabClone自体に音をいじれる要素がほとんどないので、あとはラインで出してIRローダに突っ込むくらいしかやりようがないんです。で、やや下に寄った音をIRに突っ込むと、さらにボワッとした感じになってしまうんですよね。ここを解消するために、センドリターンにEQを入れて、CabCloneに入る前に高域を強調したり(すぐにピーッて言い出すので、あまり極端なことは出来ません)、IRローダの前にEQを入れたりしました(あたまの中では、高級機についている高域補正スイッチの代わりのつもりでした)が、VOXアンプの『心地よく刺さってくるギーン!』を取り戻すことは出来なかったです。



で、CabCloneは、抵抗式のロードボックスなので、リアクティブロードのロードボックスを導入したらどうか、とずっと考えていました。しかし、お金が貯まればギター本体を買ってしまうし、CabCloneも別に悪い音ではないし、OXやBOSSやFlyetteの本格機種はどんどん高くなっていくしで、ちょっと試したい、くらいの気持ちで試せる本格機種はなくなってしまいました。CabCloneIRがイケベ楽器で安くなっている時期もありましたが、ちょうど金が全くなかったですね!アハハ。




で、何年もウンウン言ってて、ようやく重い腰をあげて買ったのがコレです。JohnnySoundのReactorZ50という機種になります。IRローダがなくてこの値段だと、果たして安いのかどうかというところですが、もうDARKGLASSのELEMENTが家にありますからね。安いな、と思って買ってみました。



ここからは使用してみて感じたことをタラタラと並べていきます。



◯音に関して


音については、そうかなー、とも思ってはいましたが、望んでいたほどの効果はなかったです。ガッカリした、というほどではありませんが、CabCloneをぶっちぎりで引き離している、という感じでもなく。まあ、これはお店のサイトかなんかで見た動画を見て『そんな言うほど音の変化少ないかな?』と思っていたので、もっとよく考えておくべきでした。しかし、商品に寄せられたレビューはかなり高評価だったんですよ。高域は大人しくなってしまいましたが、中低域が膨らむ感じが随分と少ないので、かなりスッキリした音になりました。CabCloneを使っている時に時々感じていた、どこかこもった感じ、カーテンが1枚かけられたような感じは随分減りました。ただ、高域のいいエグみはほんとにないので『これで音の変化が少ないって言われても。。。』な感じはします。肝心なところはそこな気がしますしね。VOXとかあとMarshallとか、ああいう高域キツい系のアンプとかだと、そうなるんじゃないでしょうか。


ただ、よく考えなければいけないのは、いい状態で鳴らした時の完全再現は不可能だということ。方向性的には、パワーアンプをある程度使った状態で大きくてクリーンな部屋で鳴らしたアンプを任意のマイクで収録している様子を再現しようとしていることになります。アンプ→ダミーロード→IRですから。でも、実際は、アンプを活かすために、特定の帯域を間引いているし、スピーカーから出て空間に飛んでいるはずの段階の音に、スピーカーケーブルやラインケーブルの特性や、各機器のI/Oの品質が絡んでしまっていますし、なにより、よその部屋で収録したファイルに自分ちのスピーカー、ヘッドホンの特性や部屋鳴りが加わってしまってるんですよね。ピュアにアンプを鳴らした状況を再現するために、たくさんの雑味を入れてしまっているんです。どこかで『これで良し』もしくは『特定の状況の再現よりも、パワーアンプを活かした自分だけのトーン作りに注力する』という風に頭を切り替えなければ、それこそ身の丈をはるかに超えた高級機を導入したところでずっと不満を言い続けることになります。大元のアンプが他の機種になったりとかもないですし。


CabCloneから即切り替えられるかどうかはわかりませんが、いいモノである!とはっきり言えるものではあるので、しばらく使ってみようと思います。壊れてもいないのにちょっと気に入らないからって即返品するのも下品ですしね。



◯機能性


機能はシンプルですが、必要なものはすべて手元で操作できるようになっています。IRローダは確かについていませんが、それはメーカーの決める部分ですし。各アウトへの送り量、オン・オフ、高域への反応性、すべてアプリとかではなく(そもそも操作アプリは存在しませんが)、手元にノブやスイッチで付いてるのがありがたいです。強いていうなら、レジスティブロードとリアクティブロードを切り替えられる機能をつけるよりは、価格分リアクティブロードに振ってほしかったかな、というところ。でもまあ、機能性はありかな?あと、許容入力が50ワットで、150ワットくらいまでは空冷ファンつきのにしてくださいよ、的なことを書いてますけど、結局どれくらいまでなら安全に耐えられるんでしょ?50ワット?150ワット?わからぬ。。




◯ということで。



しばらく使ってみることにしました。高級機への遠回りのような、それていてロードボックスへの一つの答えを得たような、そんな気持ちです。改めて思ったのは、どんな機材を使ったとしても、こちらの求めるものがあまりに筋違いだと、何を使ってもハズレにしか感じないこと。スタジオやライブ、もしくは自宅でロードボックスを使わずに鳴らした時の感触を手に入れるのはかなり難しいと感じましたし、追求するときっと踏み込んではいけない方の沼にハマってしまう可能性があります。今は、手持ちのペダル(あまりないですけど)などを使って、納得いく音を、とりあえずアンプ直の再現を忘れて追求していこうと考えています。



おわり