今日はフランス革命記念日です。
日本では「パリ祭」という名前のお祭り日になっていますが
フランス革命の大きなきっかけとなった市民達による「バスティーユ牢獄襲撃」が起った日です。
そして「ベルばら」で最期は市民側で戦ったオスカルが、銃弾に撃たれて倒れた命日です。
さて、私にとっては、フランス革命というと、まず「ベルばら」が浮かぶのですが
ルノルマンカードリーディングの学びを通して、
マリーアントワネットやジョゼフィーヌ等の女性達の生き方に関心を持つようになってから
改めて「ベルバラ」はどうしてあんなにブームになったのだろう!?
そしてどうして私もまた、あの物語に惹かれたのだろう!?と、改めて考えるようになりました。
そして・・・・・・・、先日あ、そうか・・・・・・!と思い至りました。
それは
オスカルを通して描かれた
フェミニンリーダーシップや当時の女性や子供蔑視等のテーマや
貴族と市民の関係等の社会構造の歪み等が描かれていることが、
心の奥に響いたんだわ、ということでした。
そして、この物語の主役は「ばら」とシンボル化された女性達だったことに
インパクトがあったのだと思うのです。
この物語の主軸は
オスカルとアンドレ、そしてマリーアントワネットとフェルゼンの
ロマンチックで切ない悲恋以外にあると、感じていたのだと思います。
もちろんそれでもかなり美化されていますけれどね。
当時のフランスは、排水環境や衛生状態が悪く、ゴミゴミしていて汚い場所がかなり多かったそうですし
そこで、血が流れるような事件が増えていったのですから、様々な臭いもしただろうと、想像もつきますから。
それでも、マリーアントワネットやオスカルが「自分の本質や使命」に目覚めていく姿は
激動の時代に、女性達も、自分の意志で考えて行動することができるんだ、という観念を
読者に与えたな、と思います。
男の子がいない将軍家に末っ子として生まれたオスカルは、男性の軍人として育てられます。
でもフランス革命に向かう不穏な動きが始まりかけてきた頃
父であるジャルジュ将軍は、男性として育てて娘の女性としての幸せを奪ってしまった
と反省して、今度は結婚させようとします。
親の愛と描かれていますけれど、
客観的にみると、「親の勝手なエゴに翻弄されたのね!」と言いたくなります。
現代だったら「毒親」の一人でしょう。(ちなみに、色々と調べていくと、マリー・テレジア等も
毒親だったのね、とわかってきます)
そして女性の一番の仕事は子供を産むこととされていたことや
男性優位の社会だったことが、暗にわかります。
そういう時代背景の中、フェルゼンへの失恋を経て、平民である幼馴染のアンドレを選び
そして貴族の身分を捨て市民側に着くことを決めた時、オスカルは
貴族社会と父親と決別します。親離れと自立です。
そして、前述したように、ベルばらの主役は女性達です。悪役の女性達もまた生き生きしています。
それに比べると、実在と架空共に、この物語に出てくる男性達は、「脇役」です。
フェルゼン等は、アントワネットとオスカルに共に慕われる設定になっていますが
色んなことに対してかなりのKYです。優しいだけじゃ困るよね~、と冷静に思います。
ロべスピエールやマラー、サン・ジュスト、ミラボー等も登場し
「革命の大天使」「死の天使長」と呼ばれたサン・ジュストは、残酷そうな美青年として描かれていますが
それでも、彼らも「脇役」です。
作者なりのフィルターはかかっていますが、フランス革命時代の社会構造の歪みや
女性や子供蔑視が当たり前だったことなどが描かれているのです。
忠誠を誓っていたはずの王族に背き、市民側に着いたオスカルは
フランス革命を通して、自分自身にとっての革命や変革を体現した女性だったのだなと、思います。
今日開催する、ルノルマンスペシャルナイトのテーマと繋がってきましたよ。
日本のストーリー漫画家さん達は「チャネラー」が多いと言われますけれど、池田理代子さんにも、
フランス革命時代縁のスピリット達が、インスピレーションを与えたのじゃあないでしょうか。
そしてこれを書いている私は、今オスカルの絵が何度も浮かぶので
架空の人物であるはずの、彼女の「スピリット」がコンタクトしてきているかのようで
ちょっと不思議な気分です。
ベルバラは大好きだったけれど、私は特「オスカル様!」というファンではなかったから。
オスカルが実在するパラレルワールドがあるのかもれませんね。
ベルばらは、男装の麗人であるオスカルという架空の女性が
貴族社会で井の中の蛙でいることを辞め、親の敷いたレールを外れて
自分の意志で自分の人生を変えていった、「変革の物語」です。
思想が変わるのですから、ちょっとした変化ではありません。
関わる世界をもがらっと変えて、新たな生き方を選ぶ時は、小手先の変化ではなく
古い自分と決別するくらいの「変革」があってこそ、なのだなと改めて思います。
今は、今までの自分の殻を破ったり捨てたりして、刷新することに向いている星周りです。
そろそろと石橋を叩きながらの変化より、ガラッと変えて大きくシフトすることができます。
ルノルマン双六で、そんな自分の立ち位置と可能性を、目で見て確認しませんか?
【フランス革命の日のルノルマンスペシャルナイト
~ルノルマン双六とルノルマンカードリーディングの夕べ】
◆日時 2017年7月14日(金)19:00~21:00(会場18:30~)
◆料金 3,500円(ドリンク・軽食付き・当日払い)
◆定員 6名様(予約制) 若干残席ございます。
◆内容 ルノルマン双六・ルノルマンカードリーディング・
持ち主当てリーディング・変革のための新しい発想のお話等々
◆お問い合わせ&申し込み先:ルノルマンの部屋予約ページ
https://lenormand-chambre.jimdo.com/%E3%81%94%E4%BA%88%E7%B4%84/
もしくは、yumico7538@gmail.comへどうぞ。
詳細はこちらへ⇒「フランス革命の日のルノルマンスペシャルナイトのご案内」