夜光の階段、来週最終回みたいです。あっという間でしたねえ。
せっかく佐山道夫がドラマの中でまで『夜の光、ヤコウです!』とまで言っているのにヤコウは夜行と表記されてしまうことがあるのが(つか、ウチの記事にも変換ミスしてそのままになってるものもある)このドラマの位置付けを表わしているような気がします・・・・・・。

さて、ヒロインが次々に殺されていくのは原作通りなのですが『けものみち』『黒革の手帳』などの松本清張シリーズのドラマでもあったように多少時代に合わせた味付けがされているようで最後になにかどんでん返しがあるのかどうなのか期待しています。

『黒革の手帳』最近ドラマ化されたときのヒロインは米倉涼子さんでしたが、その一代前のドラマでは浅野ゆう子さんで同じ役を演じておられます。浅野版黒革の手帳のラストでは、店を失い、男にも棄てられ、繁華街を歩いている姿を見かけたという語られ方で終わります。色々頑張っていたけど結局は女の浅知恵、すべてを失ったというような暗い幕切れ。
米倉版では会社組織を立ち上げて、店を買い戻しかつて駆け落ちしようとした男の心も実は彼女に添いたいと思っていた様子が感じられる力強い結末とは大違いです。
なんというか、『黒革の手帳』も『けものみち』も米倉版は女の底力というか転んでもタダでは起きない図太さを美しさと捉えて描いている感じを受けます。

今回主人公は佐山道夫であり、『女を利用してのし上がっていく』話であるはずなのですがやっぱり女性の存在感が大きいドラマだったなあと思います。
私は主に佐山の同僚である長谷川(演じるのは海老澤健次クン♪)を見るためにドラマを見ている節があるので尚更ヒロインに目が行くのかもしれないですけども~。

丸岡検事とフジ子の対決が後半戦でのドラマの醍醐味を担っていると思います・・・
役職に忠実でありながら、女性の立場を尊重する丸岡検事がじわじわと佐山のクビを絞めていく様子はいかにも女性的だと思います。
また、フジ子の変わりっぷりやわが身よりも愛しい人を守ろうとする姿にもまた女性ならではのものを感じます。

いまは青山店を二人で守ろうとしている佐山とフジ子ですが、果たして最終回でこの二人が原作の通りになるのかドラマならではの展開を迎えるのか気になります。

毎週喋るシーンがなくても長谷川役の俳優さんは本当に表情があるのでもっといろんなドラマに出てくれるといいな~。