オークション界にこっそりデビューして数日、デビューした目的のチケットは何とか手に入った。
あり難いことである。
勿論、ダフ屋行為に近い行いに加担することは自分を許せなくなるので、あらかじめ判る範囲で個人的にあまってしまったチケットを譲る個人の方の出品物を慎重に選んで入札したつもりである。

そんな中、慣れないながらも他の出品物をいろいろ見て回っていると「撮影・録音は一切禁止」であるはずの私が行こうとしている公演のなかでとられたであろう隠し撮り写真が出品されていた。
さらに悲しいことに、その写真には入札者が付いていた。
ファンにも品性というものがなくては、応援する俳優さんの恥になるくらいの気概が何故もてないのか。

チケットの抽選に外れました→じゃあ、何万円出してもいいからチケットを買おう!
コレって気持ちは判らなくはないんだけど、あんまり品のある行為とはいえないんじゃないかな。
俳優さんを想う気持ち、応援する気持ちと高いチケットを(正規ルートではない)を買うこととは矛盾することだと想う。

生写真にしてみても、本来は俳優さんにギャランティが入るはずだし、本人が納得しない顔立ちや姿を晒すことになっているとしたら、自分に置き換えてみても嫌なことのはずだ。

本当に俳優さんを応援するなら、我慢するべきところは我慢して、俳優さんに寄生して俳優さんの私生活や健康な心を害するような行いに加担するのは避けるべきじゃないかとおもう。

俳優さんがいくら頑張っても、受け取る側の質があんまりだとその人自身への同業者からの評価だって上がっていかないだろう。
そんなことを、おもった。

買っちゃう人はそんなこと、考えもしないんだろうけど。