年明け早々に大きな地震、航空機火災事故とたて続けに大きな事件が起こり、2024年の幕開けは波乱に満ちたものとなった。

 

年末年始といっても、特にお正月らしいことをしない我が家はのんびりとテレビを見ていたところだった。突然の地震の発生と共に携帯電話から発報された緊急地震速報に驚いて、思わず腰を浮かしかけた。

割とすぐに縦揺れから横揺れに変り、まだ揺れているね、と落ち着きを取り戻しつつテレビを見やった。

地震情報、そして津波警報が発せられ、「にげろ」という文字。

 

まさか、こんなことが、と絶句しつつ、脳裏には2011年の東日本大震災のことがよぎった。

あれからまだ10余年。

日本列島は激動のなかにある。。

 

さて、被災状況の全容が見えない状況の中で、仕事はじめを迎える方たちもいる。

妻はパートをしているが、祝日も仕事で家を空けることが多い。

本当は昨日から仕事だったが、抗がん剤の副作用で体調がよくなく、休みを取ってもらった。

 

わたしは重篤な病気となったのだから、仕事を辞めて治療に専念してもらいたいと思っているが、妻は仕事をしなくなったらダメだよ、と言う。

社会とのつながりを失いたくないのか、暇を持て余すと考えているのか、恐らく両方の理由だろうな、と思いつつ、休みのわたしは車で職場まで送って行った。

 

いつものとおり、他愛のない会話をしながら送っていき、職場の入り口で降ろして、バイバイ、また迎えに来るよ、と手を振り帰路につく。

帰りの車の中で一人になると、つい、こうして送っていけるのはあとどれくらいなんだろう、と考える。

腫瘍内科の主治医はクリスマスまでは元気でいることが想像出来る。でも、春先になったら分からない、と言った。

春先はもうすぐそこ。あと、数か月。

 

冬来たりなば春遠からじ

 

辛いことがあっても耐え抜けば幸せな時期はかならずくる。

 

願わずにはいられない。