昨晩、病院から妻に電話があった。

妻曰く、T先生のセカンドオピニオンを婦人科内で検討した結果を連絡してくれたもの、ということだった。

 

電話の内容を直接聞けたわけではないので正確なところは分からないが、かいつまんで言うと、

 

ドキソルビシンは一部奏功しているようにも見えるので、イホスファミドと組み合わせて(AI療法と言う)、残り3クールをやって、その結果を診て次の治療を決めても良いのではないか。

緩和ケアを勧めているということだが、患者は抗がん剤による治療を望んでおり、もし、現病院での抗がん剤治療が出来ないということであれば提携している都内の病院をすぐにでも紹介出来る。

ただ、希望する抗がん剤治療をやってくれる、となれば今まで治療を行ってきた現病院で行うことがスピード重視という観点からも望ましいと思う。

 

ということであったという。

病院からは、AI療法は腫瘍科の医師の提案に入っていないため、やってくれるか否かは現時点では婦人科からは申し上げられない。

やはり11/9に腫瘍科の医師と会話して欲しいということだった。

また、転院については、雰囲気的に、転院するのはお勧めできない、という感じを受けたという。

これが現在の病状を勘案しての話だったのか否かは、話を直接聞いていないわたしには分からない。

ただ、常識的に考えてみれば、転院による時間的ロスが、急速に進んでいる病態の悪化に対して良くないことは分かる。

一か月で1cm近く大きくなっているのが現状であるから、これから転院手続きをして、そこから抗がん剤治療ということになれば、さらに無治療期間が延び、場合によってはさらに成長した転移腫瘍を目にすることになるかも知れない。

すでに治療を止めて一週間。

転院した場合は最低でも半月程度の追加無治療期間を覚悟する必要があるだろう。。

 

実のところ、妻は今の病院にはもう行きたくない、と言っており、その理由としては自分が雑に扱われている、という思いが拭えないから、ということだった。

医師とて人間だから患者との相性というものもあるだろう。

ただ、専門医である腫瘍科の医師との相性は悪くないようにも思えて、わたし個人の意見で言うと転院せずに、早く治療に取り掛かって欲しいところではある。

 

わたしが現病院で治療を続けるように、と言ったら、妻はわたしの言葉に従うだろう。

気持ち的に無理をして、である。

であるなら、今後も続く闘病生活を考えて、無治療期間が延び、病状が悪化するリスクを取って、その後の治療が難しくなっても妻の希望を尊重したほうが、治療に積極的になれるだろうと思う。

決めるのは妻なのだ。

無論、妻にもそのリスクは取らないといけないよ、という話はしてある。

 

こうして、現病院が私たちの望む抗がん剤治療をしてくれる、と言ってくれたとしても、転院することは決まった。

 

残る問題はT先生が私たちの考えを受け入れ、転院先を紹介してくれるか、である。

現病院がやってくれると言っているのに、なぜ転院するのか、と言われる可能性は極めて高い。

よって、転院の意思表示はT先生が転院先を紹介してくれることが明らかになるまでは病院に出来ない。

冷静かつ、慎重に対処せねば。。