抗がん剤2クール目にして薬剤の効果なしと判断され、以後の積極的治療を放棄して緩和ケアへ行くことを強く勧める、と言われたあの日。
いつまで生きられるかを告げられない形での余命宣告であったように思う。
「どうしても、というのであれば抗がん剤治療をしますけど、お勧めできません。。」
わたし、死ぬの?そこまで悪いの?
妻の目には動揺の色が揺らめいていた。
主治医から腫瘍科に話を聞いて、後日(11/1)会う時に緩和ケアに行くか、抗がん剤をするか決めてきて欲しい、と言われた。
絶望感に包まれて帰宅した。
2023/10/31
婦人腫瘍科に話を聞いたうえでセカンドオピニオンに臨んだ。
現病院から情報提供された10/18の写真と8月末にK総合病院で撮った写真を比較する形で説明が始まった。
結果として8個あった腫瘍のうち3つが急激に大きくなっている。一番大きなものは微増。残余は変化なし。
ドキソルビシンが効いているものと効いていないものがあるようだ、とのことだった。
婦人腫瘍科で提案されていないAI療法が出来ないか質問してみた。
ドキソルビシンは心毒性があるため処置できる回数に制限があるが、まだ回数が残っているため、イホスファミドを加えた形で効果を強めてやってみる、のはアリだとのことだった。
その結果をCTで見て、次の治療方法を検討しよう、ということだった。
とにかく、腫瘍の動きを抑えないことには次の治療検討が出来ない。
動きを抑えることの出来る薬を急ぎ見つけることが重要。
逆に動きを抑えることが出来れば局所治療という選択肢も検討出来る。
まだ、2ndラインの薬が4つもある。頑張って治療していこう。
躊躇して考えている時間はないよ、ということだった。
正直、絶望感に包まれていた中での希望の声だった。
2023/11/1
診察予定が入っていたため病院に赴いたが、病院内での行き違いにより診察予定がキャンセルされており、帰宅するように言われた。
行って帰って3時間強。なんたる時間のロス。気が急く。。
次回は11/9。
婦人腫瘍科で治療方針を決めることになる。
腫瘍科では提案されなかったAI療法を果たしてやってくれるのか、腫瘍科の医師は抗がん剤は患者が決めて良い、と言ってくれたので我々の希望を聞いてくれるのではないかと期待している。。
いま、妻とわたしは絶望と希望の狭間で必死に戦っている。
まだ、負けを認めなければいけない状況ではないのだから。