ショックなことが続き、間が空きました。

 

2023/10/18

CT検査の結果を聞きに行った。

婦人科の新たな主治医は「結果があまり良くなくて」と切り出した。

胸が苦しくなる。

CT画像を見ながら、「ここの腫瘍が。。」という形で説明してくれたが、指摘されたものは確かに大きなものだった。2cmぐらい。

新発か、既存腫瘍が大きくなったものかはっきり言ってくれなかったが、口調からして新発という雰囲気だった。わたしは動揺しまくっていて既存腫大か新発か聞き損ねた。

因みに、既存の最大腫瘍は4.8cmから5.2cmに微増。

その他7個については特に説明がなかった。

 

この結果を受けて、ドキソルビシンはわずか2回で終了。

そのあと、今後はQOLの観点から抗がん剤治療はお勧めしない。

緩和ケアに入ったほうがいい、という説明を受けた。

「えっ⁉」

目が点になる。

抗がん剤2クールで治療を諦める?

もう使える薬が無いってこと?

思わず涙が出た。

 

「使える薬が無いってことですか?」と聞いたら、

「一番効く薬が奏功しなかったし、この後の薬は基本効かないと思うから」

よって、抗がん剤治療はせずに緩和ケアに入ることを強くお勧めする、ということだった。

そして、その決断を近々に持ってきて欲しいと言う。

 

しばらく黙っていたが、ようやく口に出た言葉は「セカンドオピニオンを受けたい」だった。

「では急ぎ情報連携資料を用意しますね、あと、婦人肉腫科の話は聞きますか?」

聞くに決まっている。

「はい、お願いします」と答えた。

 

主治医は電話をかけていたが

「明日ですが、来れますか?」

「もちろんです」と答えて主治医の診断は終わった。

時間にして30分ぐらい。絶望だけを感じた時間だった。

 

帰宅する道すがら、抗がん剤治療を諦めるのは早すぎない?来週予定されている3回目を受けたい、と妻は言う。

可哀そうだが、奏功していないと病院が判断している以上ドキソルビシンの投与は難しいと思うと伝えた。そもそも病院の提案する治療方法を受け入れないなら転院せよ、という病院なのだ。

いずれにせよ、このタイミングで何もしない、という選択はない。

セカンドオピニオンの結果も踏まえて決めよう、と会話しつつ家路を急いだ。

 

2023/10/19

婦人科でセカオピ用の紹介状を入手し、婦人肉腫科に向かった。

婦人科での説明は、腫瘍増大、抗がん剤効いていない、よって緩和ケア、という、短絡的な考えのものだったが、ここでは次の抗がん剤の提案含めて病状の説明を詳細に聞けた。

まず、新発と思っていた腫瘍は既存腫瘍が大きくなったものだった。位置的にT先生に見つけてもらったものだと思う。

その時もいきなり9ミリという大きさだったが、今回はそれが倍になったようだ。

その他の腫瘍については目立った腫大はなさそう。

最大のものは前述したとおり。

 

婦人科で確認した時のCT画像はいつのものと比較しているのか分からなかったが、ここでの説明でK総合病院で撮ったものと比較しているのだとはっきりした。

肉腫科の先生曰く、「増大したものと維持しているものが混在しているような状況」

ドキソルビシンは効いていないという判断は婦人科と同じ(あたり前だが、、)

 

余命宣告か?と思っていたら、肉腫科の先生は、まだ元気ですからね。治療できます。

「次に使える薬としては、、」と説明を始めてくれた。

今後使える薬はブログの諸先輩方が使われている薬と同じで4種類。

全て、ドキソルビシンほどの副作用はないという。

※ドキソルビシンもあまり副作用を感じなかったらしいが、、

先生は「出来るだけ永く続けたい薬です」と説明をしてくれたが、その口調に不思議と信頼感が持てた。

無論、過度の期待は持たないように奏効率はそんなに高くない、半分の方が効いたり、効かなかったり、腫瘍が縮退するなんてことは1割の方に現れる奇跡みたいなもの、ということだった。

なので、身体が大丈夫なうちに訪問介護の手続きとか元気がなくなってからは厳しい確認事項を早めにやっておくことがとても重要という説明だった。

寿命は他の方に比べるとよほど短くなってしまうわけなんですけど、と言われたが、正直、この言葉は辛かった。

妻がいない老後なんて考えられないし、二人でゆっくり過ごすことが出来ると信じたい。

無論、治療を続けてにはなってしまうが。

 

薬の説明が終わったあと、妻が「これらの抗がん剤使用は婦人科で診てもらうのですか?」と聞いた。

肉腫科の先生は「婦人科でやる抗がん剤ではないので、わたしが主治医になって診ますよ」という答えだった。

残念ながら婦人科の先生とは相性があまり良くないので、この主治医の交代は良かったのかも知れない。

 

あと、薬価。説明冊子をもらったが、どれもびっくりするくらい高価なものだった。

妻はお金の話をすると決まって「ごめんなさい。。」と俯いて言う。彼女は何も悪くないのに。

経済的な負担をとても申し訳なく思っているようなのでお金の話はしてはいけないな、戒めている。

とはいえ、高額請求見るたびに「おぉ」、という言葉が漏れることがあり、修行が足りないのであった。

 

2023/10/20

紹介状をK総合病院T先生宛に速達で送付した。

受領次第、日程調整をしてくれるとのこと。

 

今回お会いした肉腫科の先生には信頼感を感じられ、この先生のもとで治療するのもアリだと思ったが、妻の気持ちとしてはK総合病院に転院したいと思っているようだ。

よって、セカンドオピニオンの結果を聞いて転院の是非を検討したいと思う。