2023/8/31
鴨川K総合病院のT先生から現状説明を受けた。
初日に血液検査、尿検査、造影CT、造影MRIを新たに受けたが、その結果に基づくものということになる。
地元病院から提供されたデータと最新情報を比較しての説明が始まった。
まず、開口一番に言われたのは、右肺の転移腫瘍は3つではなく、実は7つであることだった。
えっ。。
思わず呻き声が出た。
新発なのか⁉
T先生曰く、地元病院で撮ったCTは5mm刻みのものであって、K総合病院では2mm刻みで撮っている。したがって、地元病院のCTでは5mmスライスの間に位置する腫瘍は見えない。
よって、当初からあった可能性はあるということだったが、どうも2つは新発ではないか、ということだった。。
つまり、一か月で肺転移が急速に拡がっていることになる。
次いで左肺
左肺は1つで変わりなし。大きさも変わっていない、ということだった。
また、その他の臓器に転移はなく、現時点では肺で食い止められている。
結論として、右肺の腫瘍を制御して、しかる後に左肺の腫瘍に取り掛かることが望ましいというお話だった。
右肺の制御方法は手術だが、地元病院では出来ないと思う、ということだった。
理由を聞いたところ、シンプルに技術がないから。。
肺の手術にかけてはO大学が一番ということで、時間がないことから急ぎO大に連絡を取り、検査日程を押さえるようにと言われた。
T先生がO大学を推薦することは多くの方のブログを拝見して予想出来ていたことだった。
家内は遠隔地ということもあり二の足を踏んでいたが、状況の悪化を受けて受け入れる覚悟を決めてくれた。
T先生が主治医へのお手紙を書いてくださっている間、ロビーで待ちながら「一緒に頑張ろうな」という話をしていた時。。
看護師が足早に来られて、T先生から再度お話がある、という。
再度診察室に入った。
内容は血液検査の数値説明。
いくつかの項目で基準値を外れる値はあったが、問題は好中球とリンパ球。
数値があまり良くないということだった。
これが何を意味しているかというと、とT先生の説明が続く。。
O大学とK総合病院間での近年の研究結果によると、肺転移の手術については以下の4要件を充足していないと予後が良くないという結果が出ているということだった。
1 再発転移が最初の手術から2年を経過してからのものであること
2 腫瘍の大きさが20mm以下であること
3 腫瘍の数が6個以下であること
4 好中球の数値をリンパ球の数値で除した値が2.6程度以下であること
残念なことに家内の検査結果はこの4要件をすべて外しており、結論として手術に踏み切ることは避けるべき、ということだった。
子宮平滑筋肉腫という病気は、最善の策は発見次第切除ということは以前書いた。
モタモタしていたとは思っていないが、状況の進み方の速さに追いつけない。
この病気は本当に恐ろしい。。
また、手術を一旦断念するということは、残念ではあるが、日々研究の結果での要件であり、予後のためにもこれを活用しないという手はない、ということだった。
少しの沈黙のあと、予後が良くないというのは。。
と恐る恐る聞いた。
T先生は「リンパの数値が良くないということは、何度も再発を繰り返すということなんです。肺を大きく切除することにより、呼吸機能が落ちてしまった中で追い打ちをかけるように再発が続くと。。わかりますよね。。?」
と言われた。
ロジカルな説明で納得感があり「はい。。」ということしかできなかった。
不覚にも涙があふれそうになり、家内が目と手で「しっかりしてね」と言った。
我ながら情けない。
結果的に、O大学での手術という話から一転、抗がん剤での治療をし、現状を改善することが最善という話になり、その旨主治医へのお手紙で書いてくださった。
帰り道、T先生のお話を家内と振り返りながら最後まで疑問が拭えなかったのが、CTやMRIといった現病院での画像検査についてだ。
経過観察中にCTを撮らなかったことや、肺転移が発覚したあとも5mmという単位での画像検査を実施しているあたり、これが標準的な検査なんです、と言われてもどうあっても腹落ちすることができない。
希少癌なんだぜ。もっと慎重に検査してもいいんじゃないの?
頑張っていただいているとは思うが、検査が少し杜撰なのではないか。
なぜなんだ、という疑問はいずれ疑念に変わっていく。。
セカンドオピニオンしていなかったら、いったいどうなっていたのか。
本気で転院を検討する必要があるんじゃないか、そんなことを考えながらの帰路になった。