意外に思われるかもしれませんが、3年ほど前まで僕はゲーマーでした。

とある対戦型オンラインゲームの世界大会で優勝したこともあります。

 

 

その世界大会は4回開催されたのですが、僕は3回優勝しています。(残りの1回は準優勝。)

残念ながらゲームサーバーがシャットダウンされてしまったため、今では遊べなくなっています。

 

 

どんなゲームなのかというと、

「マップ上にランダムに出現するターゲットをいかに速く排除できるか?」を競う2人用対戦ゲームです。

ヒットマン同士のバトル、とイメージしていただければOKです。

 

 

ですから、ただ単にターゲットを排除すればよいというものではありません。

一定の条件を満たさないとポイントが入らないのです。

たとえば、ターゲットを事故に遭わせたり、一定時間ターゲットのボディを発見されないようにしたり。

そういう工夫が必要なわけです。

 

 

マップ上にはターゲット排除に必要なアイテムや、対戦相手を妨害するアイテムが存在します。

それらを使ってリアルタイムに知略を巡らす...というのがこのゲームの面白いところです。

 
 

このゲームは約2年ほど遊びましたが、総プレイ時間は2,000時間を超えていました。

人生でこのときほどゲームに打ち込んだことはありません。

面白いことにプレイ時間が1,000時間を超えたあたりから、あることに気づきます。

 

 

「このゲームには規則性がある」

 

 

 

 

ターゲットやアイテムの出現はランダムということになっているけれど、そうじゃないと気づくわけです。

こうなると、負けることが無くなります。

ターゲットの出現場所はわかるし、欲しいアイテムは高い確率で入手できてしまうのですから当然です。

 

 

なので、海外の対戦相手から

「お前は予知能力者か何かか?」「お前チーター (チート使い) だろ!」

と何度言われたことか。

 

 

こんな誰もが欲しがるであろう規則性の情報について、あなたならどうしますか?

普通なら大事に隠しておくでしょう。

 

 

でも、僕はすべて公開しました。

そのとき所属していた日本人コミュニティに、惜しみなく、すべて。

 

 

なぜか?

 

 

「大会の1位から3位まで、すべて日本人プレイヤーで埋める」

という目標があったからです。

 

 

どうせ勝つなら、自分だけじゃ物足りない。

「日本人プレイヤーって凄い!」と世界中のプレイヤーに思わせたい。

そういう想いがあったので、惜しみなく規則性や戦略を日本人コミュニティにシェアしました。

結果として、この目標は第3回大会で叶います。

 

 

そしてもう1つ目標と言いますか、大会中つねに心掛けていたことがあります。

 

それは、

「魅せる試合をする」

というものです。

 

 

大会の様子は、全世界に配信されます。

その配信を観に来てくれている人たちを魅了するような試合をしよう。

そう心掛けていたんです。

 

 

決勝戦レベルになると互いの実力差はゼロに等しく、少しのミスが命取りになりかねません。

いかに緊張に呑み込まれないかという精神面の戦いになってくるわけです。

 

 

試合というものには魔物が潜んでいます。

いくら練習を重ねていたとしても、試合ではミスをすることがあります。

試合当日、風邪を引いていてベストコンディションではないこともありました。

そのとき先ほどの「魅せる試合をする」というマインドは大いに役立ちました。

 

 

特に印象的だったのが、第1回大会のとき。

最終ラウンドで僕はミスをします。

「終わった...。」と一瞬で頭の中が真っ白に。

 

しかし、すぐに脳内にもう一人の僕が語りかけてきます。

「魅せる試合をするんだろう?ここでずっと意気消沈するのは、お前が望むことなのか?」と。

すると、すぐに僕はパフォーマンスを持ち直し、相手のミスを誘発して同点に。

 

最後のターゲット。自分も対戦相手もターゲットに同時に近づいています。

これを決めたほうが勝者、といった場面。

ターゲットにヘッドショット。

対戦相手もほぼ同時にヘッドショットしていました。

 

どちらが勝った?と試合を観る誰もが固唾を呑みます。

数秒後、僕の勝利が告げられます。

 

まさに奇跡の逆転劇。

このときの配信では、世界中の視聴者から歓喜と興奮のコメントで溢れ返っていました。

 

 

 

 

...と長々と僕の短いゲーマー人生を語ってきましたが、

ヒーリングでも同じだなあ、と最近つくづく思うのです。

 

他者を想えば強くなる、と。

 

単なるセルフ・ヒーリングよりも

他者を想ったヒーリングをするほうが圧倒的に気が出るし、結果が出るんです。

 

 

僕が提供するヒーリングの輪はまだまだ小さいけれど...

来たる未来のクライアントさんを思い浮かべながら

この輪を丁寧に丁寧に広げていけたらな、と思います。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!