今日、思っていた、ん?思い出した?かな、
そんなセリフ
20年位まえに浦和駅で、ある女性に声をかけられた事があった・・
彼女は当時すごい勢いで勢力を伸ばしていたある新興宗教団体の運動で、
道行く人々に、あなたの幸せを祈らせてくださいと、声をかけ続けていた。
当時の僕は、自分の弱さから、周りに対して、非常に尖って接触してばかりいたんだ。
そんな時に、彼女は僕に声をかけてきた
彼女
「あなたの幸せを祈らせていただけないでしょうか?」
そんな彼女に僕は、親の仇を見るように睨みつけて言い放った
「ふざけるな!君にそんな事をして貰う筋合いは無い」
当時の僕は、その声をかけられた事に対して、本当に怒っていたので、
その迫力に彼女は泣きながら、
「どうして、そんな事言うのですか?ひどすぎます」
そう涙目で、僕に抗議してきた。
僕はその抗議に対して
「君を見ていて、僕には君が幸せとは思えない、だから、そんな君に祈って貰うのは間違っているはず、
僕も、君も、神に祈る前に、自分を信じるべきだ」
彼女は黙ったまま動かなかった
僕は、何もなかったように目的地を目指して歩き出した。
そして、何もなかったように僕は、その場面を記憶の倉庫の下の引き出しにしまい込む準備をして、
そのまま封印するはずだった。
何ヶ月かたち、再び夜の浦和駅駅前広場を歩いていると、
左斜め下側方向から、声をかけられた
「ねぇ、ちょっと待って!」
「私の事、覚えている?」
一瞬の間をおいて、あ~、あの時の彼女か!
思い出したと同時に、仕返しか?と、身構えた
彼女は僕に理由を話しだした
「あの時、言われた、祈る前に自分を信じて走れって言ったでしょ?」
「だから私は、人から指導されるのではなく、自分の道を歩いて行く事にしたの。」
僕
「へ~、そうなんだ」
仕返しかと身構えていた分、なんだか以外な感じがした
僕
「ふうん、良い事だと思うよ、がんばってね」
自分の事を棚にあげ、偉そうに言ってみた。
彼女
「だからね、私は、あなたと付き合いたいの♡」
僕
「は?・・・・・」
状況がつかめない
彼女
「あなたに逢えるまで、ここでずっと待っていたの・・・一ヶ月くらい・・・」
僕
「えっ・・・・・一ヶ月???」
ちょっと、パニックだ、展開早すぎるだろ。
彼女
「お願い、あなたの言う事ならなんでもするから・・・・・・」
女性がたまに使う、この、なんでもするからってフレーズは、女性の潜在意識に刷り込まれている
最強フレーズだ。
男は、このなんでもするって言葉を聞くと、体が反応するように出来ているのだと思う。
当時、20才前後だった僕の体も明らかに反応を示していた
だけど、体とは、反対に、僕の理性はこう思ったんだ。
それじゃ、神から僕に対象が変わっただけで、全然意味無いじゃん
そう、思った事を、僕は、そのまま、彼女に向けて口にしていた。
彼女はその場で、何か考えるように、固まったまま動かなかった
僕は、何もなかったかのように、そして、肉欲の誘惑に負けないように、
ちょっと早足で、目的地に向かい、じゃ、と、片手を上げただけで、その場を離れて行った。
それから何日かした、夜の浦和駅駅前広場で、また、彼女に声をかけられたのだが、
彼女
「あなたの言う通り、自分の足で自分を信じて歩いてみる事にした」
とっさの事で、僕は、その言葉を聞いて、頷くしか出来なかった
彼女はそれだけ言うと、今度は、彼女が「じゃ」と、片手を上げてちょっと、早足で歩いて行った
僕は、その場で、固まったまま、少しの時間佇んでしまった。
まあ、そういう事なら、俺は良い事をしたと思っていいのかな?
そんな風に思ってみたりした。
あれから、20年・・・・
あの時、彼女に言った言葉は、20年後の僕を励ましている。
もう少し、自分を信じて走ってみよう。
あの時の彼女は、幸せになれたのだろうか・・・・・・・