「オバケの太陽」 | 小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

最も身近で自由な表現方法である筈の演劇なのに、ごく一部の人々がその恩恵に浴しているだけの現状はとても寂しい。
人知れず才能と輝きを秘めた役者や深い感動をもたらす舞台が、星の瞬きのように次々と光っては消えを繰り返し永遠に忘れられるでは、本当に勿体ない。


劇団桟敷童子・炭鉱三部作の第一弾「オバケの太陽」(於:本所吾妻橋・すみだパークスタジオ倉、~ 2015/10/30(金) )を観てきました。

1970年代、時代は石炭から石油へ。炭坑事故で親を亡くした少年・範一が、遠い親戚に引き取られてきた。同じような境遇の青年・元(ハジメ)と範一。範一は周囲の温かい人々によって次第に心を開いてゆく。元と範一の出会いと別れの物語。
                                          ~説明文より~


東憲司氏・演出作品をかれこれ10本程度観たであろうか。近年佳作を連発している中、取分け
炭鉱三部作は別格ですね。

先月のOn7(オンナナ)公演から応援している、縦横無尽の大活躍だった客演の尾身美詞(劇団青年座)さん
桟敷童子の世界観を損なわず、溌剌とした演技で存在感をアピールしてました。

彼女の感極まった表情が涙を誘う。
カーテンコールでは、もういいオッサンなのにボロボロ泣いてしまい終始顔を上げることが出来ず・・


こちらはお馴染みの怪優・大手忍さん


傑作揃いの≪再演作≫三本を連続上演するという、このとんでもない企画を見逃すなかれ!!