「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」 | 小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

最も身近で自由な表現方法である筈の演劇なのに、ごく一部の人々がその恩恵に浴しているだけの現状はとても寂しい。
人知れず才能と輝きを秘めた役者や深い感動をもたらす舞台が、星の瞬きのように次々と光っては消えを繰り返し永遠に忘れられるでは、本当に勿体ない。


DULL-COLORED POP「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」(於:王子スタジオ1、~ 2015/08/30(日) )を観てきました。

夫を亡くし、2匹の野良猫と茶飲み話を繰り返す母よし子、61歳。プロのお母さんとして生きてきた彼女の人生にきらめく、ステキにまばゆい思い出たち! しかしその裏側には悲しい過去が隠されていて、そいつを猫たちがじゃんじゃん暴いてく──。
                           ~説明文より抜粋~


こちらは毎回刺激的で面白いものが見られそうとつい足を運んでしまう、
軽めでスタイリッシュ、エンタメ要素を絡めながら実は演劇強度の強い舞台通好みの作劇が人気の劇団。

今回も開演前の温かなホスピタリティとは打って変わって、舞台に目が釘づけの吸引力で、そのとんがった世界観を楽しめます。



                 クロねこ     

中村梨那(左)さんと百花亜希さん

百花さん:アマヤドリ『うれしい悲鳴(再演)』を観て以来大ファンになり、その後の出演作の殆どを観続けているお気に入り俳優の一人。もっとメジャーになって然るべき潔さと完成された俳優のオーラを発している人。

梨那さん:好感度NO.1の俳優さんです。


楽しいネコちゃんたちにすっかり気を取られていると腰に手が回ってバックドロップを食らって大打撃を受けている、そんな怖ろしい伏線が敷かれています。



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