先日とあるラジオで方言の話をしてて、そのときに北海道弁の「押ささる」が出てきたんですが、
「押ささる」だけに限定して話してたんですよね(出演者の一人、というか作家が札幌出身なのに)。
これね、当然「押ささる」だけでは無いわけですよ。
(「押ささる」だけをサンプルで提示したから余計他の出演者に
納得してもらえなかった感じはあったなぁ)
で、2年以上前に
↑の記事でその方言について書いてたので、今一度改めて書いときます。
てか、リブログ先の文章をコピペ(一部推敲)しますw
↓
――――
「○○しささる」という、言い方。
北海道弁です。
「押ささる」
「踏まさる」
「書かさらない」
etc...
「~する」の変形で動詞の「強制」受身形とでもいうか
「サ行変格活用亜種」とでもいうか。
つまり、
「当事者にはそのつもりがない(もしくはある)のに、
そうなってしまう(もしくはそうならない)状態」のときに使う言い回しです。
例えば、
ボールペンで紙に何か書こうとする。
でも、インクが無いか詰まったかで書けない(←もうこう書いてる時点で
道民的には違和感w)。
↓
「あれ、なんだ、書かさらないぞ?」
エフェクターを足で踏むとする。
すると、ボードにキチキチにエフェクター詰め込んだせいで
余計なエフェクターまで踏んでしまう。
↓
「あー、コンプも一緒に踏まさる!」
飯たらふく食ってお腹パンパン。もう食えましぇん。
デザートが出てきたら別腹とばかりにパクパク。
↓
「いやぁ、なんでか食べらさるんだよなぁ」
…ま、最後の例えはどうなんだという気もするがw
このように、自身の意志と関係なくそうなってしまう時に、使います。
これ、でもねぇ、超便利というか無いと結構困るのよ。
だって、先の例えで言えば、ボールペンで何かを「書く」のは自分じゃん。
動詞だもの、ボールペンが「書く」わけじゃない。
つまり、自分では真っ当に「書いてる」わけで、それが書けないのは
自分のせいではないというか、自分が「書けない」わけじゃない。
だから、「書かさらない」なの。
これ、他所の人に言ってもなかなか判って貰えんのよねぇw
――――
個人的には、「~しささる」ってのは動詞としては至極真っ当だと思うんですけどね。
で、記事とは特に関係ないけどリブログ先がDTM講座なので、
その連載記事でリメイクした自曲を。
元曲。