商売をやっていると正直、
「これって面倒臭いなぁ」とか、
「手間がかかって大変だなぁ」と思うことが多々ある。

ここ数年前までは、恥ずかしながら、
「もっと楽に稼ぐ方法ないかな〜」
とか思ったこともあった。

でも、この2〜3年でその考え方は180°変わった。
今では、面倒なもの、手間のかかるものほど、
価値を感じるようになってきた。

その理由の一つ、まずは商品価値という視点。
簡単に手に入るもの、すぐに出来てしまうことに対して、
お客様はお金を払ってくれるはずがない。

たとえば、もしダイヤモンドや金、プラチナなどが、
その辺の道端に落ちていたとしたら?
今みたいに高値で売買されることはない。

これは何の商売でも同じこと。
手間のかかる仕事をしていればいるほど、
お客様はお金を払うし感謝してくれる。

手前味噌で恐縮ですが、
私が運営している『サイト引越し屋さん』もその好例。
正直な話、無料ブログからWordPressへの引越し作業なんて、
手間も労力もかかるし誰もやりたがらない。
だからこそ、代行業としての価値がある。

面倒なことに価値が生まれるもう一つの理由は、
参入障壁という視点。
面倒な仕事、サービスほどライバルに真似されにくい。

たとえば、ある会社員が独立してビジネスを始めるとして、
3ヶ月後に月30万稼げるビジネスと、
2年かかるけど月200万稼げるビジネスがあれば、
前者を取ってしまう人が多い。
(もちろん、独立の目的によって目指す所は異なるが、、、)

インターネット広告などを見ていても、
「片手間で◯◯万円稼げます!」とか、
「誰でも簡単に△△万円があなたの手に!」
みたいな広告が今だにある。
それは、そういう広告に引っかかる人が多い証拠。

そういった点から見ても、
時間と手間、努力、研究が必要なビジネスは、
魅力的には見えないしやりたいとは思われない。

またまた手間味噌ですが、
先ほど話に出したサイト引越し屋さんというサービスも、
エンジニア友達に話をすると、ほとんど誰も興味を示さない。
そんな時、私は逆に安心する。笑
魅力的に映らない=ライバルが増えにくい ということだから。

以上のような点から、
面倒臭いこと、手間のかかることには、
それ相応の価値が生まれるものである。