苦しい日々を生きる価値なんてあるのだろうか。

あるにきまってる。そんなこと分かってる。
でも問わずにはいれなくなる。それほど苦しいと思ってしまってるからだ。お金の価値を知るためにバイトを始めた。初めて早々1円の価値が痛いほど分かる。
帰りの電車。
同じ車輌の人達を心の底から尊敬できた。
窓から見えた。街を歩いている人々、走る車、遠すぎて絵のように見える住宅街、沢山の命が過ぎ去っていく。過半数は何かの為に仕事を、今日を精一杯生きている。家族と共に笑ってる人もいるだろう、わからない何かに憤りを感じている人もいるだろう、一人で孤独を紛らすためにお酒を飲んでいる人もいるだろう。実際には分からないけれど、この世界に沢山の人々がいると思うと世界が広がって見えた。みんな一人一人がむしゃらに生きている。何かに悩み、何かを感じ、命が尽きるまで生きている。生き続けているということの凄さを改めて実感した。
ある映画のセリフでこんな言葉がある。
「真剣に生きることは死ぬことの何百倍も難しい」昔は意味が分からなかった。今もそうだけど死ぬのが物凄く怖い。だから死ぬことの方が難しいと思っていた。でもある程度生きてきて、本気であ、今なら死ねると思うことがある。あんなに怖かったのに、躊躇なく死のうと思える時がある。
だからこそ、今ならその言葉の意味がわかる。
真剣に生きることの難しさが。そう思うと生きている全ての人が輝いて見えるようになる。
そして自分も生きようと思う。
頑張って生きていこう。今日を大切に。