「洪水」って、2つのタイプが有るのを御存知ですか?

雨の季節や台風シーズンになると、ニュース等で道路のマンホールから水が噴き上げている映像が流れたり、
河川の堤防が決壊している映像が流れてたりしますよね。


両方とも「洪水」なのですが、「内水氾濫」と「外水氾濫」が有るのを御存知ですか?


内水氾濫は、降った雨が河川に放出出来ない事で起こる水害。
(市街地に降った雨は、下水道(雨水管)を通り河川に直接放出したり、ポンプで河川に排水されていますが、
ポンプ施設の能力が雨量に追いつかなかったり、河川の水位が上昇してうまく排水が出来ない事で起こる水害)


外水氾濫は、河川のそのものの水位が上昇して引き起こされる水害。


…なのです。


建設省や自治体で発行している「ハザードマップ」は、外水氾濫用の物が殆どだと思います。


また、多くの止水板(防潮板・防水板)メーカーの多くは、内水氾濫用の製品を製造販売しています。


たまに、洪水(浸水)対策を検討されているお客様でも、外水氾濫対策に内水氾濫製品を検討されている方がいらっしゃいます。

(私見ですが、内水氾濫用に製作されている止水板(防潮板)では、殆ど外水氾濫に耐えられないと思います。

外水氾濫を内水氾濫用の止水板で被害が防げたとしても、運が良かったのだと思います。万が一、被害に遭われても、補償等はしてもらえないでしょう。)


みなさん、洪水には2つのタイプが有る事を覚えて下さい。


そして、止水板(防潮板)屋からの御願いです。


河川が氾濫しそうな時、「止水板(防潮板)を設置しているから大丈夫」なんて考えずに、すぐに高い所や、安全な所へ避難して下さい。