その日、私は葛でヨシリンさんと待ち合わせ。
9月から申し込んでいた「5大シャトーを極める会」に出席するためです。![]()
「5大シャトー」・・・。
ワインを愛する人間にとって、何という魅力的な響きでしょうっっ!![]()
5大シャトーのうちの1つを飲むだけでもすごいことなのに・・・。
一夜で5つとも飲めるなんてすごすぎるイベントです。![]()
![]()
ただ・・・。
このイベントの参加費は何と25,000円なりっっ!
![]()
![]()
![]()
日頃、貧困にあえぐ私にとってかなりの出費ですが、こんな機会は滅多にないこと。
万全の体制で参加することにしました。
数日前、ヨシリンさんからメッセージが届きます。
「当日、葛ではたぶんワイン5杯だけだから、後で何か食べましょうね~!」
確かに5大シャトーだもんね。
グラス1杯、5,000円・・・・。
日頃、500円程度のグラスワインを愛飲している私。
ますます身が引き締まります。
お店に到着。
ヨシリンさんはすでにカウンターに座っていらっしゃいました。
中庭にはクリスマスツリー。
後で知ったけど、この中庭は喫煙スペースとしても使われてました。
テーブルの上には今日のメニューが。
あれっっ?
ワインに合わせて、料理の名前が書いてあるっっ!
「お料理、出るんだ・・・」
2人で顔を見合わせた。![]()
スタートは、ジョゼ・ミッシェルのマグナムボトルのシャンパン。
マグナムボトル、迫力ありますね~。
このシャンパン、スッキリと果実臭がしてノドごしも滑らか。
これは期待が高まりますっっ!
早速、1杯目のシャトーが。
シャトー ムートン ロートシルト 1970。
最も新しく第1級ワインとなった品種。
「さて、飲もう!」としたけど、ここで、さらにサプライズがっっ!
それぞれ、同じシャトーでも私とヨシリンさんでは違うビンテージものが揃えてあったのです。
例えば・・・。
ヨシリンさんのメニュー。
(赤枠の中をご覧ください)
そして私のメニュー。
というわけで、2人で途中グラスを交換して結局10種類(5種類×2年代)のワインが楽しめました。
ウレシイ心遣い・・・。
このワインに合わせるのは甘鯛。
「蕪の摺り流し 出汁をくぐらせた焼き甘鯛。
大根の模様が入ったお皿がまたステキ。
皿の模様と一緒に料理を楽しめる-というのも和食ならでは。
普通、赤に鯛を合わせるということは考えられないけど、一度焼いてあるので適度に脂もノっていて生臭さもなし。
「これ、合うね~!」と話していたら、大将から
「このメニューにたどりつくまでに、かなり研究しました。結構、投資してますよ」とのお話が。
その努力、料理を通じてとっても伝わってきました・・・。
ワインはスッキリとした香りで、口に含むとクセなくサラっと喉を通っていきました。
「このワイン、40年近く経ってるのにちっとも衰えてないね~」とヨシリンさん。
本当にそのとおりです。
昔買った参考書(?)によると「メドックの格付けの中で、唯一メドック以外の地区から選ばれたシャトー」で
アメリカの元大統領が愛飲したことでも知られているとのこと。
最初に飲んだシャトームートンより、少し甘い果実のような香りが高く、飲み応えがありました。
このワインに合わせるのは、鶏肉。
「炭火で香ばしく焼き上げた高宮町産鶏の腿肉 葱油をかけて」。
腿肉だけでなく、せせり(首肉)もありました。
刻んだ白ネギとしょうゆのタレがベストマッチ!![]()
ワインも料理も言うことなしです。
3杯目はシャトー・ラトゥール 2004。
ボルドーの有名5大シャトーの中で、最も男性的で安定した品質を保っているシャトー。
(by:参考書)
私が飲んだ2004年ものは、前夜から抜栓してありました。
このワインが一番渋みを感じましたね。
このワインに合わせるのは大きなエビちゃん!![]()
「焼き大海老 大蒜の薫る溶かしバター」。
全く生臭さがなく、しっかりと食べ応えもあったおいしい海老。
こんな大きな海老、どこで取れるんだろう・・・?
「このバター、めちゃくちゃウマイですよ!」と大将から一言。
確かにこの海老との相性もバッチリ。
さらに添えられていた、種子島産の「安納芋」。
焼いてあるだけなのに、スイートポテトのような甘みとコクがあり、添えられた粗塩をつけて食べるとさらに甘みが。
このワインにこの料理。
本当にシアワセだ・・・![]()
4杯目はシャトー・マルゴー 1987。
と心の中で叫んでいたら、ヨシリンさんからも同じ言葉が。
5大シャトーの中でこのワインがもっとも女性的と言われ、飲んだらとりこになるらしい。
(by:やっぱり参考書)
このワインが失楽園だけでなく、いろんな映画やドラマにも出てくるのは、とりこになった方がどうしても出演させたいからかも。。
ちなみに、ふくよかな香りと適度な渋みもあったこのワイン。
私は5杯の中で一番好きでした。
このワインに合わせるのは小鰯。
「小鰯のつみれの関東炊き」。
「ワインにイワシのつみれ?」とこれまた意外な組み合わせでしたが、これがまたよく合う。
「関東炊き」というので、もっと醤油がきいているのかと思ったけど、甘みを抑えたスッキリと澄んだダシがこれまた絶品。
イワシの味が上手に生かされていて、うなりながら食べてしまいました。![]()
そして最後のワイン・・・。
シャトー・ラフィット・ロートシルト 1973。
(写真がピンぼけ・・・
)
5大シャトーの中で一番格付けが高い、最も優雅と言われるワイン。
このワイン、少し花の香りもして、もう言葉で言い表せないくらいバランスのいいワインでした。
さらにこのワインに合わせるのは、何とごはんモノ。
「鰻とバルサミコ餡の卵とじ御飯」。
よくぞ、出してくださいました。
鰻の適度な脂にバルサミコのきいた餡、フワフワの卵。
一口食べたら、涙が出そうなくらい感激。
普通ワインを飲む時、御飯モノなど食べることはないが、これはメチャクチャワインに合う。
あまりのおいしさに、言葉を失ってしまったくらいです・・・。
シメは杏仁豆腐。
とってもクリーミーで、サッパリと口直し。
2人で飲んだグラスの数・・・。
圧巻ですね~![]()
前回、この店に来た時は2軒目だったこともあり、あまり料理を食べなかったけど、今回の料理はどれもすばらしく、感激の連続。
大将をはじめ、皆さんのひたむきさがワイン、料理、サービスを通じて伝わってきました。
この料理、ワインの品質、サービスなら、25,000円という料金もナットク。
本当に、本当にシアワセな夜でした・・・。![]()
☆今日のお店
葛(かずら)
広島市中区胡町3-28
(082)545-2355






















