「おくりびと」を観に行った。
モントリオール世界映画祭でグランプリを取ったことで話題になった映画だ。
ただ、私は賞なんか関係なく、どうしてもこの映画は観たかった。
というのも・・・。
私は去年、今年と続けて両親を亡くした。
それまで私は冠婚葬祭というものに無頓着だった。
周囲で身内を亡くした方と接する時、何気に
「お淋しくなりましたね」「大変でしたね」「お疲れを出されないように」などと声をかけていた。
しかし、実際に自分がそういう立場になると、この言葉達の意味が本当によくわかる。
本当に淋しく、大変で、疲れてしまうのだ。
その中で、葬儀社の方には本当にお世話になった。
何をどうしていいかわからない遺族である私達に、手取り足取り段取りを教えてくれた。
初めて遺族となった私は「お葬式は、こういう流れになっているのか・・・」と目を見張る思いだった。
特に湯かん(納棺)は、担当の方の仕事が素晴らしく、その仕事ぶりに一族感激してしまった。
当たり前だが、彼らにとってはそれが仕事なのだが、深く感銘を受けた私。
葬儀の後「第二の人生は葬祭コーディネーターになり、ご遺族のお役に立ちたい」と真剣に考えたくらいだ。
ということで、この映画が納棺師の映画だと知り、ぜひ観たかった。
広島に住んでいながら、初めてダイヤモンドソレイユに行き、バルト11に行く。
22時前に始まるレイトショーだったが、話題の映画ということもあり、結構人が入っていた。
そして映画が始まり・・・。
1.ストーリーがいい
ネタばれになるのであまり多くは書かないが、ひょんなことから田舎に帰り、納棺師になったオトコの物語。
しかし暗い映画ではなく、笑いあり、涙あり、最後は心が暖かくなるストーリー展開。
惹きこまれて見入った。
2.役者がいい
主役のモックンはもちろん、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子・・・。
どの役者もいい。
モックンなど、その昔「スシ食いねぇ~!」とお気楽に唄っていたなど信じられないくらい、いい演技をしていた。
さらに私はドラマを観る時、主役よりも脇役が気になるタイプ。
山田辰夫、小柳友貴美などちょっとしたシーンで出てくる役者の演技も光っており、キャスティングコーディネートがしっかりできている映画と感じた。
3.音楽がいい
音楽は久石譲が担当。
今、宮崎アニメのポニョの音楽を担当したことで話題となっているが、私はまだ彼の頭に髪がふさふさあって、昼ドラの主題歌を歌っていた頃から注目し、応援していた。
この「おくりびと」でも、チェロを効果的に使い、さらに素晴らしい映画へと盛り上げていた。
・・・ということで、140分という長い映画だったが、時間を感じさせないくらいいい映画だった。
私もモックンみたいなダンナがいいなぁ。
私も死んだら、モックンに納棺してほしいなぁ。
などと思いながら、ふと横を見るとそこにはモックンとは似ても似つかぬオトコが。
現実は厳しい。(T_T)
でも私の相方は、シアワセなはずである。
ヒロスエより美しい妻がいて・・・( ̄m ̄*)ムフフ。
私のモットーは「ポジティブシンキング」である。