何をやっても気持ちが乗らない日という日がある。


別に誰が悪いわけでもない。

私がミスったわけでもない。


なのに・・・。

たくさんの人の中にいるのに、何だか疎外感。


昔聴いた、中島みゆきの唄の中に

「世界中のだれもかれもが イヤなヤツに思えてきて」

という歌詞があるが、何だか今日はそんな日だった。


とっとと仕事を切り上げ、おひとりさまをする気力もなく家に帰る。


夜8時過ぎ、家に荷物が届く。

今話題の種もなく、皮も食べられる「桃太郎ぶどう」である。


送ってくださったのは、以前の職場の同僚Yさんの奥さん。


Yさんはある日突然、急病で亡くなった。


Yさんと私は、よくペアで出張に行った。

口数少ない人だったが、お酒とタバコが好きで泊まりの夜はよく飲んでいろんな話をした。


今年の彼の命日、私は「彼の霊前に」とささやかな花を送った。

ぶどうはそのお礼に奥さんが送ってくださったものだった。


口に含んだぶどうは、甘すぎずさわやかな味。

何だかヘコんでいた、こんな夜の私にほんの少しの明るさと切なさをくれた。


しみじみYさんを思い出した夜・・・。


桃太郎ぶどう