患者とその周囲と経験者 | 白血病と戦う18歳日記

白血病と戦う18歳日記

18歳(大学1年)でPh+急性リンパ性白血病発症から退院、そしてその後の自分の日常をつづります。

病気を経験した人にしかわからない苦しみ。


それは当然ありますよね。


病気以外でも、同じような経験をしただとか、同じ釜の飯を食ってきただとか。


そういう人たちの間では一種の仲間意識が生まれてるわけですよね。



まぁこういう話をするのもなぜかというと、


いろいろと入院中の方とメッセージを交換したりするわけですが、


「同じような経験をした人から話を聞いたり、聞いてもらった方が重みがある」


とおっしゃる方が多いです。


もしかしたら見てるかもしれませんが、


今日もmixiにてそのようなメッセージをいただいたわけです。


「いくら友達が言葉をかけてくれても本当に理解してくれているとは思えない」


もちろん、友達は理解しようとしてくれていて、本人もそれをわかっているけど、やっぱりわからないところはわからないわけです。


それは僕が入院中もとても感じてました。どうせわからないだろうと。


僕の場合は父親の存在がありますが、


病気の性質や処置、自分の置かれている立場(年齢とか)も全く違うのであまり関係なかったのかなと思ったのですが、


改めて考えてみると、「がん」っていうつながりはあるから、「生きる希望」という点に関してはとても支えになってたんですよね。


だからやっぱり、経験者の存在っていうのはとても力を与えるんだなぁと改めて感じたわけです。



もちろん、家族や友達の支えは絶対的に大きいはずです。


僕も家族や友達にはとても助けてもらって、感謝しきれないほどです。


だからこそ、病気を克服した後は以前よりも大きな絆で結ばれた気がします。


根本的に患者の経験をそのまま感じることは不可能なわけですし、


とにかく近くで支え続けることができるのは家族と友達しかできないことだと思いますから、


理解しようと思いつつも、いつも近くで見守ってあげることが大切だと感じます。



あと、やっぱり看護師さんや先生も大きい存在ですよね。


家族や友達がいない時間帯に支えてくれるのは病院の人だけですから。


患者は常に孤独と戦っているようなものですから、本当に存在は大きいですよ。



このようなことがわかっているのは、経験者だけなわけですよね。


やっぱりこの経験を忘れ去りたいと思う人もいるわけだから、全ての人がやらなきゃいけないわけじゃないけど、誰かが経験を伝えて広めて、少しでも環境を良くしていかなきゃいけないと思う。


少なくとも僕はそう思うから、できるところから頑張りたいと思う。とりあえず患者さんとコミュニケーションをとったり、つながることはとても大切だと思う。


こうやって少しずつ考えていくと自分がやれることは数えられないほどいっぱいあるね。


でもやっぱり一人ではできないから、仲間といっしょにがんばって後の世代につなげていかなきゃいけないわけですね。